憂鬱:拒絶
あえて遅く帰ったりと寝ているところを起こして使いたいと思っていたが、やはり赤ちゃんに影響があるとなるといつもと違うのか、必ず起きて待っていたので中々機会はなかった。
それでも体調が悪い日などもありギリギリのところで耐えていただが、ある日帰らないと言っていた日に突然帰ってみた。
レインは寝ていたので嬉しくなり、思いっきりお腹を蹴った。
"バシッ"
蹴った音が部屋に響いた。
レイン:「え、え?」
僕:「使わせて」
レイン:「ちょっと、え、なに?お腹痛いよ、蹴った?」
僕:「言ったじゃん。何か問題あるの?」
レインはパニックを起こしていたが、同時に軽蔑するような目で見てきた。
そして、その場で吐いた。赤ちゃんがいるお腹を本気で蹴ってきた人間に物として扱われる事、自分はただの性処理道具という事を再認識した事。
一番はそんな人間が目の前にいて、その人を好きになった自分に気持ち悪くなり吐いたのだ。
レインは全てを諦めた様子で言ってきた。
レイン:「もう好きにして」
僕:「わかった。好きにさせてもらう」
放心状態のレインはなんの抵抗もなく、時間が経つにつれて身体中が傷やアザだらけになっても無抵抗だった。前まではお腹を庇うような仕草もあったが、今となってはそれもなくただの道具として使われていた。
レインは全て終わった後、ただトイレに篭り泣いていた。
そんな姿を見て何も思う事はなかったが、なんでこんな事ができるのかなと自分でも興味があり考えていた。
今もまだ結婚生活は続いていて、デートも身体の関係も普通の夫婦のように行うが、やはりレイの事は越えられないと思う気持ちが強かった。
だからこそレイ以外の女の子には何も感情を抱く事なくこんなに道具のように使えるんだなと思った。
だからこそ、レイと繋がってもう一度一緒になれないかを模索しようと考えていた。