憂鬱:逆転
妊娠させたい事を気付いたのか、レインはピルを常用するようになっていた。
それには僕も気付いていたが何も言わなかった。
本当に妊娠させても今のような感情でいれるのか、流石に面倒な事にならないのかなど決心ができていなかったんだと思う。
レインはこの件があってから、僕に対する気持ちが少し冷めたようにも感じていた。
それでもレインから別れを切り出される事はなく、2ヶ月くらいした後にレインから妊娠した事を告げられた。
実はピルの常用もやめていて、妊娠したとしても産む覚悟や一人で育てる覚悟は出来てたみたいで
ずっとそんな気持ちを隠して僕に使われていたのだ。
レイン:「妊娠してた」
僕:「そうなんだ、どうするの?」
レイン:「産むよ。一人でも育てていけると思う。でも一緒にいたい、父親になってくれる?」
僕:「それは難しいと思う。」
レイン:「じゃあどうしてできるような事するの?無責任過ぎるよ」
僕:「分かってて一緒にいたでしょ?今更そんな事言われても困る」
レイン:「変わってくれると思った。私が間違ってた。」
僕:「だよね。」
レイン:「少しの間しないってか、できないよ」
僕:「なんで?変わらず使わせてよ」
妊婦を使うという経験は今までした事ないし、気になっていたのでどうしても使いたかった。
どうしたら使えるかなっていうのを考えていた。