憂鬱:レインは道具
レインは都内の大学に通う大学生だったので、学業もあり忙しくなっていた。
その中で僕からの仕事も全然成果が出せず、日々身体を使われるという事で常に身体はアザだらけなので、
身体的にも精神的にも限界が近いとは感じていた。
それもあってか生理が遅れたりして、レインはより不安になっていた。
レイン:「妊娠してたら、どうしよう」
僕:「その時考えよう」
レイン:「もう少し真剣になってほしい、妊娠してたら産まなきゃいけない」
僕:「そうなんだ」
結果的には遅れているだけだった。
その時の会話はどうでも良かったので、あまり考えていなかったが後々考えると納得した。
レインは韓国人でクリスチャンなので、中絶が許されないみたいで日本の文化に長く触れているとはいえ、そこは守らないといけないので妊娠したら産む。
だからこそ、人生が変わってしまうのだ。
今までの人はみんな多分堕ろしていたと思うが今回はそれができない。
そう考えると少し自分の中で別の感情が芽生えた。
認知もしないし育てる気もないけど、どこかで自分の子供が生きているという感覚は少し面白そうだなと感じた。
そしてレインとはどうせ終わるし、女は使うものだと思っているので自分の感情的にもそれができる。
そう考えると自分にはデメリットはなく、この興味ある感情を試せる。
そう思うと妊娠させてみたくなった。