新生活:折り合い
自分の今の気持ちがわからないでいた。結婚している事を知ったらレイの性格上絶対にその先はないっていう事がわかる。ただ、知られる事もないはずだからそのままでも大丈夫かなという2つの間で揺れていた。
人生の中で一番好きという感情は知っているのにその感情になっていないユウナと一緒になる事は良い未来が想像できない。バツイチになる事は気にしないが、ユウナと長くいる分少しだけ情がある状態になっていた。
ずっと悩んでいたが、結局は結婚をすることにした。
なんかあったら別れたら良いという感情とやはり結婚してみたいという気持ちが勝った。
5年以上音信不通で会う事もなかったレイとはこれからも会わないだろうという結論を出した。
顔合わせから半年くらい経って、様々な調整が完了したので結婚した。
結婚式などはコロナの影響もあり保留になった。
一緒に住み始めるとやはり生活は合わない。
そして気持ちも確固たるものではなかったので、すぐに他の人と遊び始めた。
家に呼ぶ事はしないということだけ決めて、それ以外は外泊なども含めやりたい放題やっていた。
ユウナ:「結婚生活ちゃんとしていかない?」
僕:「ごめん」
ユウナ:「これじゃあ結婚前よりキツいよ。」
僕:「ごめんね、外泊とかはしないし夜ご飯も一緒に食べるようにする」
他の人と遊ぶのは続けていたが、結婚生活を続けるという事で気持ちの折り合いをつけて生活を続けていこうと思った。