異空間:嫌悪と愛情
ユキ:「彼氏とは別れた。もう会うつもりはないし、こんな身体では会えないから」
僕:「まだ付き合ってたんだ。とりあえず、了解」
ユキ:「それと、本当に子供できちゃったかも。怖くて検査してない」
僕:「まあ、出来てもおかしくはないな」
ユキ:「何それ。なんか目が覚めた。いろんな事に後悔してるし、不安で仕方ないよ」
僕:「知らんな。わかってたことじゃん」
ユキ:「わかってたけど、本当クズなんだね。もしかしたら違うかもって期待してたけど、私が間違ってた。検査したらちゃんというから」
僕:「わかった」
その時の感情としては、面倒だなという風に思っていた。
こっちでの生活も1週間のところで、住んでた家は出て友達のところに住まわせてもらっていたので、僕の居場所はユキはわからないようだった。
何度も連絡が来て、友人経由でも「ユキがやばいよ」という事はもらっていたが、結局何も感じなかった。
そしてユキから連絡が来た。
ユキ:「ねー。検査した。」
なんか面倒な事になりそうな想像ができたので、それを見た瞬間色々と拒否をした。
携帯もアメリカで借りたものだったので、それを解約さえすれば僕に連絡する手段はないので、都合が良かった。
なので、その後に続く言葉はわからないし興味もなかったが、もしできてたら「がんばれ」と思うし、できてなかったら「そっか」と思うだけだった。
本当にどうでも良かった。
そして、帰りの飛行機では最後は後味悪かったかなと思いながら、でもまあアメリカは楽しかったなと思いながら帰国した。