異空間:嫌悪と愛情
彼氏がいても、遠距離だったのでなんとか勝ち目はあるかなと思っていた。
みんなで家に集まって一緒に朝まで過ごしても一線をしっかり引いていて、どうしても最後の一歩が近づけない状態が続いていたが、ユキの敬語もだんだんと無くなってきて、親密になっているのを感じていた。
そんな中、ユキはメキシコに家族旅行で1週間程行くことになり家族との旅行中だから連絡とかもほぼできないという事を言われてしまった。
ほぼ毎日会っていて、連絡もしていた習慣が急に無くなり少し寂しい気持ちになった。
そこでせっかく詰めた距離がまた広がってしまうのは嫌だったので、
何かしたいなと思った時に手紙を書こうと思った。
その手紙には好きな気持ちや会えなくて辛くなると言った事を赤裸々に書いて渡した。
ユキ:「何これ?」
僕:「手紙。恥ずかしいけど、書いてみた。あとで読んでよ」
ユキ:「なんか怖いから最終日まで読まないよ!」
僕:「まあそれでも良いよ。赤裸々に書いてみた。笑」
ユキ:「気持ち悪いんだけど。一応ありがとう。笑」
最終日まで見ないと言っていたので、完全に油断していたが、
メキシコに行ってすぐユキから意外なタイミングで連絡が来た。