異空間:馴れ初め
カオリは日本人だったので、言葉の壁はなくコミュニケーションも凄く楽に取れる人だったので、どんどん居心地が良くなっていた。
グループで共通の友人がいたので、よくムンジとカオリと他の友達と一緒に買い物や公園でのランチなど一緒になる事があり、その頃からかなり微妙な気持ちになっていて、それがムンジにも伝わってしまっていた。
ムンジ:「最近なんか変。好きじゃなくなった?」
僕:「正直少し距離を置きたいかも」
ムンジ:「じゃあなんで、身体の関係を持ったの?もっと大切にしてほしい」
僕:「それは本当にごめん」
単純に身体の関係を持ちたいだけだったとムンジは捉えてしまい、かなり怒っていた。
そしてそれを周りの友達とかにも悪気なく話していたので、かなり周りからの印象は悪くなっていて、その事についてカオリも心配してくれていた。
カオリ:「なんか凄い事になってるけど、平気なの?」
僕:「やばいよね。どうしよう。笑」
カオリ:「まあ時間が経つのを待つしかないね。友達いなくなっても相手してあげるから安心して」
僕:「優しい。惚れる。笑」
カオリ:「惚れても良いけど、彼女にはならないよ。身体だけでしょ?笑」
ユーモアがあってすごく気になるようになっていた。
昼ごはんも夜ご飯も夜中の暇な時もずっとカオリに相手してもらっていた。
カオリの家で一緒に過ごしていても何もなく、普通に心地よい時間だけが流れていた。
ここで止まっていれば一生の友達になれたのかもしれない。と今でも思っている。