異空間:馴れ初め
ムンジは日本人にすごいモテていた。
ムンジの純粋に仲良くなりたいという気持ちは裏がなく、天真爛漫という言葉が良く似合っていた。
カオリはどちらかというと内向的で友達は多くないが、心を開いた人に見せる顔は凄く可愛くてそのギャップに惹かれていた。
留学して一番先に仲良くなった外国人がムンジだったので、基本的には常に一緒にいた。
そして、デートというのも基本的には複数人でどこかに行くというのがメインになっていて2人だけの時間はあまりなく、それに対してムンジは少し不満を持っていたみたいだった。
ムンジ:「2人の時間が欲しい」
僕:「今度2人でどこか出かけよう。一泊で小旅行だね」
ムンジ:「予定確認する」
お互いそんなに英語が上手くない中で精一杯の会話だったと思う。
一泊旅行では大きな問題もなく、初めて身体を重ねた。
すごく献身的でいつもは天真爛漫なムンジだが、その時はとても恥ずかしがっていた。それでもすごく頑張って気持ちよくしようとか楽しい時間にしようという気持ちが伝わってきて可愛いなっていう気持ちが強くなった。
ムンジの中では正式なカップルになったので色々と変えてほしい事があるみたいで、それについて何度も話し合った。
他の人と連絡を取ってほしくない、女の子と2人で出かけるのはやめてほしい、連絡は毎日細かくしてほしい、週に1回は2人の時間を作って欲しい。などの要望が多くなっていた。
身体の相性は良いし、身体を重ねている時はなんでも許す気になるくらい満足できるけど、それ以外の部分では困っていた。
その頃に色々相談をしていたのが、カオリだった。