夢の中:あらゆる手段
連絡はどれだけしても返ってこない。
会いたくても相手の仕事はシフト制で早番遅番があったので、全然何をしているのかがわからなかった。
それでも会えるように、最寄駅で何時間も待っていた日が何日もあったが会えた事は一度もなく、
手紙を書いたがそれも読んでくれているのかわからない状況が1ヶ月くらい続いた。
そんなある日、
いつものように駅で3時間くらい待っていた時の事だった。
向こうから歩いてくる人に見覚えがあり、すぐにレイだと分かった。
何も変わっていない姿に安心したのと、なんて話しかけようか考えていた時にはもう近づいて。
僕:「久しぶり」
レイ:「…」
話しかけてもこちらをみる様子は全くなく、見向きもしないまま歩いて行ってしまった。
今までこんな事をされたことがなかったので、動けなくて少ししてから追いかけたけど、何を話してもこちらを見ることなく明らかな嫌悪感を纏って歩いていた。
その日は一瞬でも会えた喜びともう本当に無理なんだということが確信に変わった日になってしまった。
SNSは元々やっていなかったがレイがやっていたのでやっていた。
それを思い出しそこから連絡しようと思ったが、全てブロックされていてもう連絡する手段はなかった。
それでも最後にもう一度話したかった。