夢の中:言ってはいけない事
何かしらの理由につけて出かける約束を無しにしたり、
連絡を返してくれないレイとの関係にかなり自分もネガティブになっていた。
そんなある日、
会う約束の前日になり夜に珍しく電話がきたので、また断ろうとしてるのかなと決めつけてしまっていた。
レイ:「どうしよう」
僕:「どうしたの?」
レイ:「おばあちゃんが倒れたの、命に別状とかはないみたいだけど怖くなった」
僕:「そうなんだね、それだと明日は会えないかな?」
レイ:「うん。ごめん」
僕は露骨に落ち込んだのだと思う。
レイのケアをしないといけないのに、全て自分中心に考えていて
それがレイにも気付かれていた。
僕:「そっかー、全然会えないね。近いうち会いたいから日程決めたいな」
レイ:「うん」
僕:「いつにしよっか?」
レイ:「またわかったら、連絡するよ。バイバイ」
レイの心配は全くせず自分の感情を優先し、
自己中心的に話を進めていく姿にレイはもう完全に愛想が尽きて、
レイの中でもう完全に終わった瞬間だったと後から思い返すと思った。
今まで「バイバイ」と言われたことは無かったので、
凄く違和感を感じていたがレイは離れる訳ないといった、
過去を美化した妄想でずっと自分を保っていた。
今回の事でレイが別れを決心するには、充分でレイの中ではもう終わってしまっていた。
だからなのか、何度連絡しても返って来ない。
1週間が過ぎた頃さすがにこれはいつもと違うと思った。