夢の中:新しい日々
1ヶ月くらいはレイだけと付き合い、レイの事だけを見ていた。
レイは今回の事でより一層気持ちが重くなり、尽くしてくれるようになっていた。
そして、そんなレイの事がどんどん好きになっていたが、レイはどんどん疲弊していた。
そこからまた1ヶ月くらいして、エミに連絡をとってしまった。
僕:「元気にしてる?」
エミ:「どうしたの? レイ怒ると思うよ。 もう終わった関係だよ」
僕:「終われてる?」
エミ:「聞かないで。」
僕:「荷物あるし返すよ」
よくある口実を使った。
エミもわかっていたけどそれに乗ってくれたのだと思う、家はまずいと思って、最寄駅でご飯食べることにした。
会ってみるとやはり綺麗だけど、少し疲れているように見える。
理由は明白だったので、聞かなかった。
ただ、室内に居ても上着を脱がない事に違和感があったので、聞いてみた。
僕:「上着脱がないの?」
エミ:「傷だらけなの」
僕:「手首綺麗だし、そんな事ないと思うけど、肩?」
エミ:「うん。 落ち着く。 カイを痛みで忘れてる。」
僕:「もっとよく見たい。 ホテル行かない?」
エミ:「それが一番辛いって分かってて誘ってるよね?」
僕:「うん」
エミ:「自己中。 帰るね」
本当にもっとよく見たいという感情とまたしたいという感情が入り混じって誘ってしまった。
その日はそんな会話と雑談をして終わった。