ドン底:決断
僕 ;「俺はこれからも "レイ" と一緒にいたい」
レイ:「.....」
エミ:「嘘でしょ?」
その時のエミの顔は一生忘れない。
期待した答えをもらえず、約束を否定され、好きな人に裏切られた瞬間の絶望した顔にはさすがに申し訳ない気持ちになった。
エミもレイも話にならないくらい号泣していたが、それでも話を続ける。
僕 ;「本当にごめん、色々考えるとレイと一緒に居たい。エミごめん、さよならしよう」
エミは何も言わずに部屋を出て行った。
どちらも終わらせるつもりで来たので、帰りは二人で帰ろうとレイと約束していたが一人で帰ることになりずっと放心状態のままその日は家に帰った。
レイ:「辛い。私があっちの立場だったらもう生きていけない。ありがとう」
僕 ;「俺の方こそごめん。0からやり直したい」
その日レイは家に泊まり、朝までずっと愛し合った。
僕は今までの3角関係が終わった事、レイはずっと気になっていた問題がひと段落した事、
お互いスッキリした気持ちでこれからやっていけると思っていた。
僕もその時はレイだけを見て今後生きていこうと思っていた。
ここから心を入れ替えてレイに向き合おうと思っていたが、人はそんなに簡単には変わらないのである。