ドン底:気持ちの確認
レイ:「もう一回聞くね、なんで2人が一緒にカイの家にいると思う?」
僕:「...」
レイ:「その感じだと、わかってるね」
僕はもちろん全てを察してどうやってこの状況を切り抜けるのかを考えていた。
レイとエミは僕の前に座って、話を始めた。
レイ:「終わらせるつもり、今までありがとう。いつまでも愛せると思ったけど難しいよ、もう。」
エミ:「私も同じ。今までありがとう」
僕;「2人を相手に事情や気持ちを伝えるのは難しい、バラバラに話さないかな? まずはエミと話したい。 レイは外に出ていてくれない?」
こんな状況なのにこの提案は状況をややこしくするだけだとわかっていたが、意外にもこれを2人は了承してくれた。
そこで僕はほんの少しの光明を見出した気がする。
きっとエミとレイにある親友の関係より、それぞれの僕との関係の方が強固だと想像したので、どちらか一人は残せるのではないかという事を考えだしていた。
今この状況ではどちらかと関係を続けられれば最高の戦果だと思い、そこだけを考えて言動をした。
最大の問題である、どちらとの関係を残したいのか。
これが決まらない。
なので一旦はどちらとも話して自分が率直に残したいと感じた方にしようと思って、その決断は出たとこ勝負になると感じていた。
エミと2人きりになり会話が始まる。