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転機:異様な日常

レイとエミと付き合い続ける、三角関係はずっと続いていた。

クリスマス、年越し、お互いの誕生日などイベントは全てバランス良く過ごしていたので、疑われる事もなかった。


初めて出会ってから1年くらいが経ち、自分の就活時期になったので、同級生の動きなどが気になっていた。そこで高校からの友人であるノゾミと連絡を取りたいと思った。


ノゾミは頭が良く、一流大学に通っていた。

すごく不器用だが愛嬌のある女の子で、高校1年生から大学1年まで付き合っていた。

別れ方はレイとエミと付き合い始めたので、一方的に別れてと伝えて、そこから連絡は返さなかった。


当たり前だが、ノゾミは怒っていた。


ノゾミ:「今更何?」

僕:「協力してほしい。」

ノゾミ:「いやだよ。じゃあね。」


全く相手にされない日が続いていたが、ずっと連絡を続けていた。

他にも頼れる人はたくさんいたが、ノゾミという人を知っているので味方にするととてつもなくプラスがある。


こんな時でも自己中な考えで相手を振り回す自分がいた。


いろんな手段で連絡を取り続け1回だけ会ってもらう事になった。

会った時はもう昔のような雰囲気ではなく、明らかに敵意と壁を剥き出しの状態で少し話をした。


僕:「ありがとう。なんで会ってくれたの?」

ノゾミ:「確かめたかった。カイは何も変わっていない。相手の感情に無頓着で自己中心的で自分が良ければ良い。あんな酷い別れ方をされて私も引きずったし、何度も死のうと思った。だけど生きてて良かった。私はあなたと離れて幸せになれると思う。」

僕:「そうだよね。ごめん」

ノゾミ:「ひとつだけ教えてあげる。カイは誰も幸せにできないし、幸せになれない。1番大切な事が抜けてると思う」

僕:「何それ?」

ノゾミ:「自分で考えな。もうあなたと関わる事は私の人生ではない。さようなら」


カナに続き、ノゾミとも別れがあった。

そしてノゾミが言った事をこの後何年も考え続ける事になる。


別れが続くような日々と2人と付き合うという異様な日常の中で生活していた。

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