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転機:もう無理

「カイの事愛してる。一生忘れないようにするの、気持ちが本気だから、これ見て。」


カナは太ももにカイとタトゥーを入れていた。というより傷といった方が正しいかもしれない、自分でやったのだと思う。

そこで気付いたけど、太ももは文字通り傷だらけだった。

治る前にどんどん追加で傷を付けたからか深く跡になっているのを見て、嬉しくなった。


しかし、このままだとより深みにハマってしまうと思ったので、カナとは距離を取ろうと思い次に会う約束をドタキャンした。


「どうせ、レイとかエミとかと一緒にいるんでしょ。 もう無理。」


僕はまだ終わらせるつもりはなかったが、カナから唐突に振られた。

最後は、長文の中で罵詈雑言と恨みつらみが書かれていた。


ただ、どう思われようがどんな言葉を聞かされようがどうでも良かった。

気になっている事は、カナがレイとエミに何かを言わないかという事だけだった。


「レイとエミには何も言わない。 こんな地獄を少しでも長く味わってもらいたいからね」


最後にこの一言があったので、安心した。そこからカナとは音信不通になり、バイトもやめた。

少しでも好意を持った人に最後恨まれ終わる恋愛はこれからもたくさん経験しその度に落ち込む事になるが、その経験が次の恋愛に活かされず同じ事を何度も繰り返す事になる。

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