新たな二人
東京さんが消えてから3年か。
どうしたらいいのだろうかと毎日のように同じような事を考えていた。
日本の頂点は東京であって他にはいないんだ。。。
だけどこのままではいけないってのは分かっている。
俺はかつて東京三大護衛として神奈川、千葉と東京さんを守ってきた。
だがその護衛先がいなくなり俺の存在意義はなくなったのだ。
神奈川は元々力があった為個人でもやっていけるだろう。
千葉はどうだ?あいつは俺以上に東京さん依存をしていた男だ。
恐らく相当傷心しているだろう。
まあ俺には関係ない。
そう俺は思っていた。
そんな俺を心配した川口がよく俺の元にやってくる。
川口にとっての俺は埼玉国の頂点であって一番ちゃんとしていないといけない。
だが今の俺はもう埼玉の頂点の器はない。
そう考えていると川口がやってきた。
「埼玉国王に是非共お会いしたがっているお二方がいるのですがどうか会ってくれませぬか?」
俺は所沢と川越かと問うがどうやら違うらしい。
「いいえ。埼玉王国の者ではなく他国の国王お二方がご来訪でございまする」
今の俺に用なんてどうせ配下になれと言う輩に決まってる。
断れと川口に伝え誰だか分からない二人を拒絶して帰らしたのだった。