深海の激情
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛あ゛あ゛あああ
あアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛
ああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
どうして!
どうして!
どうして!
どうして!
どうして!
どうして貴方は行ってしまったの!
私は!
私は貴方にすべてを捧げたのに!
心だって!
身体だって!
貴方を心から愛した!
貴方の望むものはすべて与えた!
貴方だってこの場所を気に入っていると言ってくれた!
それなのに!
それなのになぜ!
なぜ貴方はここから去ることを選んだの!
あぁ憎い。
貴方が憎いわ。
憎くて、憎くてたまらない。
それでも私、今も貴方を愛している。
最初はただの恩義だったわ。
私の友人を救ってもらった。
その恩を返すために私は貴方に会ったの。
でもね。
貴方のことを知るたびに私、貴方のことが好きになっていったの。
他の何も手につかなくなるくらい、貴方に溺れていったわ。
貴方が故郷へ帰りたいと言ったあの日、私は必死で貴方を止めた。
だって離れ離れになんてなりたくなかったもの。
一度ここから離れれば、二度と戻ってくることはできない。
それでも貴方は故郷へ帰ると言った。
だから。
だから私ね。
貴方に禁断をあげたの。
開けてはいけない禁断。
ここと貴方のいた場所では時間の流れが違う。
自分の置かれた状況に耐えられなくなる。
貴方は必ず禁断に触れる。
そんなこと簡単に想像できたわ。
だって貴方は愚か者だもの。
この場所から離れたいと言った愚か者。
すべてが与えられる場所から自ら離れる愚か者。
それに、私は貴方のことを愛しているのよ?
愛に無知は許されないの。
貴方の行動くらい手に取るようにわかるわ。
安心して。
貴方がどんな姿になっても私貴方を愛してあげるわ。
醜い虫になろうと。
恐ろしい化け物になろうと。
何もできない老いぼれになろうと。
貴方を愛してあげるわ。
貴方は私を恨むでしょうね。
でも、しょうがないじゃない。
貴方が悪いのよ。
私の心をこんなに染めておきながら、私の元を離れるんだもの。
ふふふ。
でもね、私嬉しいのよ。
だって、貴方は私を恨むでしょう?
私のことを思ってくれるって意味じゃない。
私は貴方を愛している。
貴方は私を恨んでいる。
形は違うけれど、思い合うことができる。
貴方が死んで骨になったら、貴方が助けた私の友人に、貴方を迎えに行かせるわ。
そしてこの場所であなたと私は毎日愛し合うの。
ふふふ。
怖がることなんてないわ。
だって一人ぼっちになったあなたを毎日愛してあげるのよ。
こんなに幸せなことってないじゃない?
嬉しいわ。
嬉しいわ。
あぁ私。
こんなに幸せでいいのかしら。