1/1
第1話 独身貴族の日常
都市エガレオ。当然王都の街並みには劣るが、大多数
の街に比べれば食料の供給も安定しているし、都市の
周辺にはいわゆる雑魚モンスターがウロウロしている
だけの、危険とは全く無縁の賑やかな都市である。
ここに住みたいと思う貴族も多く、そして俺もその1
人であった。
―――――
俺は平民から貴族に成り上がった身で、今はエガレオ
で暮らしている。そして今日は半年に一度、周辺都市
の貴族が集まり各々の管理する地方について話し合う
(という名目の)会議が行われ、何事もなく会議が終わ
ると
「ガリンさーん、毎回思うんですけどこの会議って意
味あるんですかね」
そう声を掛けてきたのは比較的仲の良い隣町の貴族で
あるニクスであった。
「おうニクスか。」
そこで娘やら息子の自慢大会と成り果てたこの会議の
愚痴をニクス共に恒例のように吐き出し合い、気の済
んだ所で、適当に別れの挨拶を交わし私はエガレオ
へ帰り、平穏な日常へと戻る、、、はずだった。




