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ナンバーワンより、  作者: ペネストローネ
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ナンバーワンより、

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自分の事をカッコいいと思っていた。

実際、中学・高校で彼女はすぐにできたし、バレンタインだってチョコをもらわなかったことはない。

それなのに、どうして…。


田舎から出てきて、自分の顔を生かしながら簡単に大金を稼げると思いホストを職にしたのが数ヶ月前。

まだまだ新人の俺はナンバーワンの客が入れた酒をイッキで処理したりトイレ掃除などの雑用にあてられ、指名が入ったことはない。


度数の高い酒を飲みすぎて胃が荒れ、毎日帰り道で吐いている。

簡単に大金を稼げるなんて、嘘だ。

俺にはトーク力もコネも何もない。

チヤホヤされてきたこの顔も、ここでは価値がない。


しかも、俺も入店してからしったのだが、ここは基本男性向けのホストなのだそうだ。女を堕とすだけの顔や優しさだけでなく、身体つきなども必要ということなのか…?

未だによくわからないでいる。だから売れないんだ、ちくしょう!


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どうやったら男にモテるんだろうなあ〜


俺とほぼ同時期に入り、金を節約するためにルームシェアしてるやつに聞いてみたがそいつもよくわかっていないようだった。


やっぱ女としかヤッたことないからかな…とそいつが言い出した。おいおい。待てよ。俺はお前とヤル気はないぞ。断じて。

と言ったものの、実際はどうなんだろう。

どうやらその業界には専門用語があるらしく、俺のように女にしか興味のない男をノンケというらしい。ノンケにしか惚れないやつもいるみたいだが…。難しいところだ。手っ取り早く上に上がるためには俺も男を好きになれるようになって、男と寝られるようになるべきか…。

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いつの間にか寝ていたようだ。

普段頭を使わないから少し悩むとすぐ寝てしまう。

ふと、下半身に違和感を覚え下を見ると、一気に眠気が飛んだ。

昨日断ったはずなのに何してるんだよ!と怒りに任せて言うつもりだったが、想像以上の良さに感じざるを得ないため相手に悟られないように聞くことしか出来なかった。

するとそいつはその行為の名前を平然と言うだけで、そう言う事を聞きたいんじゃないんだと思ったがそれを言う前に果ててしまった。

恥ずかしさと怒りと悔しさと戸惑いと感情が入り混じり涙が出てきた。それがまたやつを刺激したらしくそいつは謝りながら続けた。


絶対に入らないようなモノが身体に入ってくるのを感じる。俺が寝ている間に念入りに準備しておいたのかあまり痛くない。



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終わったみたいだ。

とても謝られている。謝るのに、どうしてするんだよと思ったけど何も答えることができなかった。


あの日の夜、

一通り落ち着いた後、謝りながら告白された。

驚いたが、さらに驚いたのは俺が少し嬉しかったということだ。

ホストの世界は厳しく、新人の俺はいつも馬鹿にされ、酒の処理をさせられ、誰にも求められることがないからか、純粋に好きという感情で俺を求めてくるこいつに喜びを感じるのは当然のことかもしれない。

俺はあいつのことが好きというわけではないが、ナンバーワンホストになるためにノンケをやめてみたいと思っていたことだし経験としては良いかもしれない。告白を1週間放置してから返事するなんて初めての経験だが、どうなったって構いやしない。俺が男を本気で好きになるなんてあり得ないのだから。そう思っていたのに、相手の不安そうな顔がどんどん明るくなっていくのに涙を流していて不思議と俺も涙が出た。




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ソファーはどこに置くんだっけ?

あいつが大声を出して俺に聞く。

今日、俺たちはあの狭い家から出て、マンションで住み始める。ルームシェアではなく、同棲として。

俺はナンバーワンにはなれなかったが、あいつのオンリーワンになったのだ。

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長めの小説を書いたのは初めてなのですが、楽しんで頂ければ幸いです。


幸せな未来を予感させて終わらせるのいいですよね。

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