王様と面会!
「やっと着いた…」
私達はクタクタになっていた。
ローガは平気そうだ。
「王様と面会するぞ。休んでる暇はない。急げ」
ローガ…鬼だね…
ローガは門番と何やら話している。
「伝説の勇者を連れてきた。王様と会いたい」
門番のひとりが城の中に入っていった。
しばらくして私たちは城の中に入れてもらえることになった。
「王様に会うなんて緊張するね!」
旦那は身体を震わせている。
「大丈夫だよ!ゲームだと思えばいいんだよ!」
そう言いながら私も緊張していた。
「行くぞ」
ローガは無表情だ。
しばらくローガについていくと、豪華な椅子に白いヒゲの若干禿げている王様が座っていた。
ローガは王様に膝まづいた。それを見て、私たちも真似をした。
「よくきた!伝説の勇者一行達よ!お主が伝説の勇者じゃな?」
王様はローガを指さした。
「いえ。違います。俺は仲間です。このふたりが伝説の勇者です」
ローガが淡々と言うと王様は驚いた。
「えっ……このふたりが…しかも禿げてるし…」
旦那は王様の一言にムカムカしていた。
「王様だって禿げてるじゃん……」
旦那は私にだけ聞こえるように言った。
「王様。不妊についての検査の再開をお願い致します」
ローガは王様に真剣に言った。
「それはできぬ!」
王様は考え込んでから言った。
「なぜですか?」
ローガは驚いていた。