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村人A、ゲームというものを初めて見る


「はぁ、塔の中も寒いなぁ」


村人Aは白い息を吐きながら塔の中へと入った。

塔の中に入ると、真上に向かって螺旋階段が続いていた。「長そうだなぁ、登るの面倒だなぁ」

村人Aは愚痴をこぼしながらも、一攫千金を夢見て、なんとか踏ん張って階段を上っていく。


足が疲れてきた頃、ようやっと部屋のある最上階へと到着した。

大きな赤い両扉が目の前に構えている。


村人Aは息を吐くと、コンコンとノックした。


しーん。


「誰もいないのだろうか」


村人が少し扉を押してみると、ギィと扉が開いてしまった。中から温かい空気が漏れだしてくる。


「冬の女王なのに、暖炉をつけているのか……」


まあ、寒いしな。冬の女王だって、寒いのは辛いのだろう。

村人Aはそう考え、扉の中へと入り、寒い空気が入らないよう、扉を再び閉ざした。


中にはコタツがあり、コタツの上にはおいしそうなみかんが山のように置かれていた。

コタツの中からは、ガシ、ザシュザシュという小気味の良い機械音が響いてくる。パチパチパチパチ、という変な音も聞こえてくる。女王様が何かしているのだろうか。


村人Aは不思議に思いながら、音のする方向へと近付いていった。

コタツの前まで来ると、コタツの中から「死ね! 死ね!」と女性の声が聞こえてきた。

女王様なのに不謹慎だなぁ。

そう思いながらコタツをめくると、中では白髪で、長い髪の女王様が何かピコピコやっていた。


「死ね! おら! 死ね!」

「……」


村人Aはそっとコタツの布団を閉じた。

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