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B 【 大上家シリーズ】おおかみはかぐや姫を食べた  作者: 邑 紫貴
感謝短編

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90/90

【被らない】③過去ファンメ・メルマガ配信したもの

『美彩の成績』視点:遠矢


成績の掲示場に、美彩のことを知りたくて、立つ。

ふと、目についたのは現国『1 藤原 美彩』文系……か?

『1 藤原 美彩』理・数……歴史はない。

「遠矢でも、成績を気にするの?」

美彩の声に、顔がゆるむ。

「俺は、美彩を知りたい♪美彩、歴史は名前がないけど……」

「あるよ、あそこ!」

指差したのは廊下の反対側。

「ワースト1位♪英語もだけど。」

「……好き嫌いが激しいね?」

「人のこと……」

美彩は、言いかけて顔を逸らした。

あぁ、俺の方も見てくれたんだ……嬉しい!

「何を笑ってるのぅ?」

「別に?くすくす……愛しさに、狂いそうだよ?」

「……知らない!!」


こんな場面、本編に出せる余裕がなかった。

ふふふ……ま、いいか♪




『虫嫌い??』視点:遠矢


美彩の肩に、毛虫が乗っている。……美彩、虫は大丈夫なのかな??

「美彩、肩に毛虫……」

その言葉に、身を固め動かない。

「……って。」

小さな声……

「取って……お願い。」

可愛い泣きそうな顔……ずっと見ていたいけど、かわいそうだよね。

毛虫に手を伸ばす俺に……

「殺しちゃダメだからね!」

可愛い♪

そっと手に乗せ、その辺に下ろす。

俺に輝いた目で「かっこいい……」

初めての言葉……嬉しくなって、抱きしめようとした手を払う。

……?

「きちゃない!!」

……ひでぇ……




【美彩ママの謎】視点:遠矢

時期は、結婚の話が出始めたころかな?


俺は、美彩のお母さんが読めない。

「美彩。お母さんは、どんな人なの?」

「……優しいよ?」

いつも真っ直ぐな視線が、空を見つめ……遠い。

俺を嫌がる美彩父に、デザートの差し入れ。

「……うまうま。美彩は、やらん!ぐもっ……おかわり!」

「美彩のお母さんは、どんな人ですか?」

食べていた手が止まり、いつもは見ない俺の目を見ながら……

「……優しいぞ?」

いつも、ニコニコしている美彩ママ……謎が多い。

いつか、情報を手に入れてみようかな?




『保志の誕生』案。視点は遠矢。


「遠矢……くすくすくす……ふふ。」

あれ?美彩、機嫌が良い♪

俺に抱きついて来て、頬をスリスリ……

かがんで、美彩の首元に唇を寄せてみる。激カワ!!

【かぷっ】首元を甘噛み。

「ふふっ」

【きゅぅう~~ん!!】

「戴きます!!」

【ベシッ】

「だめ!」

「何で?」

「できちゃった♪」

「……マジ!?次は、俺に似た男た!絶対!!」


……みたいな話の、はずだった。

本編との違いを確かめてみてください♪




『目の保養?』視点:美彩


今日は、家族でデパートへ。

円華とトイレから戻る途中……三人……遠矢・保志・采景が目に入る。

立ち止まり、壁からそっと見つめる。

「くふふっ」

「お母さん、何をしてるの?」

「くすっ。遠矢達……男前♪」

他の人たちも、遠巻きに見ている。

「……父さんにも、言ってあげたら?」

「絶対に、イヤだ!!」

遠矢は、私の視線に気づき笑顔……

【キュ~ンッ】

大好き!……言ってあげないけど。




『親子??』視点:遠矢

今回は、BL風……?


円華の二人目の出産間近……

「麗彩、今日はじぃじと一緒に出掛けような?」

「あい!」

抱っこして、頬にキスをする。

すると、頬にキスを返された……え??

「遠矢さん、待って……俺も!!」

草樹、任務が終わったのか……愛されてるよな……麗彩。

「返して?」

……は?

「麗彩は、俺のだ!」

「俺のですよ!」

麗彩を奪おうとする草樹から、上手に逃げる。

「キャッ♪親子??」

周りの声に、疑問の俺……

隙をついて、草樹が麗彩を奪った。

「……愛してるよ。」

「きゃぁ~~♪♪」

何が??




『不器用に』視点:美彩みさ・登場人物:遠矢とおや


明け方、小さな音に気付いたけれど夢心地をさ迷う。

頬や頭には優しい愛撫。ゆっくり、私を起こさないように抱き寄せて温もりを伝える。

遠矢、帰って来たんだ。お疲れ様。

寝息が耳に入り、夢心地は継続したままだけど目を開ける。

私の元に帰ってきた。愛しさが込み上げる。

手を伸ばし、顔に触れても深く眠ったのか反応がない。

少し身を起こして顔に近づき、頬をすり寄せてみた。

眠ったまま、くすぐったいのか、少しの反応。

可愛い!普段、甘えるのが出来ない分……今なら出来そうな気がする。

私からのキス。髪をすいて、頭や頬を撫でた。

「遠矢、愛しているわ。」

彼の夢心地に、私は愛情を注ぐ。



『不器用に2』視点:遠矢とおや・登場人物:美彩みさ


「嫌い!」

久々に時間が出来て甘える俺に、冷たい言葉。

「ね、好きって言ってよ。」

「ヤダ!」

結婚して、甘い時間もあるにはあるけど物足りない。

おかしいなぁ。一人娘を奪われた父からの恨みを買うほどに、大事にされて……

美彩は甘えてきたはずだ。

記憶を消された彼女にも、甘えてきたのを知っている。

美彩の俺を睨んでいる眼。それが、何かを我慢しているように感じた。

基本的には甘えるのが好きなはず。

「美彩。共に生き、共に闘うと誓ったよね。君は、子供たちを護ると決意した母である前に……俺の妻なんだよ?」

美彩は視線を落として戸惑いを示す。

あぁ……不器用だなぁ。

「美彩、もっと甘えてよ。」

抱き寄せて愛情を注ぐ俺を、ただ動かずに受け入れたまま……





end

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