【被らない】③過去ファンメ・メルマガ配信したもの
『美彩の成績』視点:遠矢
成績の掲示場に、美彩のことを知りたくて、立つ。
ふと、目についたのは現国『1 藤原 美彩』文系……か?
『1 藤原 美彩』理・数……歴史はない。
「遠矢でも、成績を気にするの?」
美彩の声に、顔がゆるむ。
「俺は、美彩を知りたい♪美彩、歴史は名前がないけど……」
「あるよ、あそこ!」
指差したのは廊下の反対側。
「ワースト1位♪英語もだけど。」
「……好き嫌いが激しいね?」
「人のこと……」
美彩は、言いかけて顔を逸らした。
あぁ、俺の方も見てくれたんだ……嬉しい!
「何を笑ってるのぅ?」
「別に?くすくす……愛しさに、狂いそうだよ?」
「……知らない!!」
こんな場面、本編に出せる余裕がなかった。
ふふふ……ま、いいか♪
『虫嫌い??』視点:遠矢
美彩の肩に、毛虫が乗っている。……美彩、虫は大丈夫なのかな??
「美彩、肩に毛虫……」
その言葉に、身を固め動かない。
「……って。」
小さな声……
「取って……お願い。」
可愛い泣きそうな顔……ずっと見ていたいけど、かわいそうだよね。
毛虫に手を伸ばす俺に……
「殺しちゃダメだからね!」
可愛い♪
そっと手に乗せ、その辺に下ろす。
俺に輝いた目で「かっこいい……」
初めての言葉……嬉しくなって、抱きしめようとした手を払う。
……?
「きちゃない!!」
……ひでぇ……
【美彩ママの謎】視点:遠矢
時期は、結婚の話が出始めたころかな?
俺は、美彩のお母さんが読めない。
「美彩。お母さんは、どんな人なの?」
「……優しいよ?」
いつも真っ直ぐな視線が、空を見つめ……遠い。
俺を嫌がる美彩父に、デザートの差し入れ。
「……うまうま。美彩は、やらん!ぐもっ……おかわり!」
「美彩のお母さんは、どんな人ですか?」
食べていた手が止まり、いつもは見ない俺の目を見ながら……
「……優しいぞ?」
いつも、ニコニコしている美彩ママ……謎が多い。
いつか、情報を手に入れてみようかな?
『保志の誕生』案。視点は遠矢。
「遠矢……くすくすくす……ふふ。」
あれ?美彩、機嫌が良い♪
俺に抱きついて来て、頬をスリスリ……
かがんで、美彩の首元に唇を寄せてみる。激カワ!!
【かぷっ】首元を甘噛み。
「ふふっ」
【きゅぅう~~ん!!】
「戴きます!!」
【ベシッ】
「だめ!」
「何で?」
「できちゃった♪」
「……マジ!?次は、俺に似た男た!絶対!!」
……みたいな話の、はずだった。
本編との違いを確かめてみてください♪
『目の保養?』視点:美彩
今日は、家族でデパートへ。
円華とトイレから戻る途中……三人……遠矢・保志・采景が目に入る。
立ち止まり、壁からそっと見つめる。
「くふふっ」
「お母さん、何をしてるの?」
「くすっ。遠矢達……男前♪」
他の人たちも、遠巻きに見ている。
「……父さんにも、言ってあげたら?」
「絶対に、イヤだ!!」
遠矢は、私の視線に気づき笑顔……
【キュ~ンッ】
大好き!……言ってあげないけど。
『親子??』視点:遠矢
今回は、BL風……?
円華の二人目の出産間近……
「麗彩、今日はじぃじと一緒に出掛けような?」
「あい!」
抱っこして、頬にキスをする。
すると、頬にキスを返された……え??
「遠矢さん、待って……俺も!!」
草樹、任務が終わったのか……愛されてるよな……麗彩。
「返して?」
……は?
「麗彩は、俺のだ!」
「俺のですよ!」
麗彩を奪おうとする草樹から、上手に逃げる。
「キャッ♪親子??」
周りの声に、疑問の俺……
隙をついて、草樹が麗彩を奪った。
「……愛してるよ。」
「きゃぁ~~♪♪」
何が??
『不器用に』視点:美彩・登場人物:遠矢
明け方、小さな音に気付いたけれど夢心地をさ迷う。
頬や頭には優しい愛撫。ゆっくり、私を起こさないように抱き寄せて温もりを伝える。
遠矢、帰って来たんだ。お疲れ様。
寝息が耳に入り、夢心地は継続したままだけど目を開ける。
私の元に帰ってきた。愛しさが込み上げる。
手を伸ばし、顔に触れても深く眠ったのか反応がない。
少し身を起こして顔に近づき、頬をすり寄せてみた。
眠ったまま、くすぐったいのか、少しの反応。
可愛い!普段、甘えるのが出来ない分……今なら出来そうな気がする。
私からのキス。髪をすいて、頭や頬を撫でた。
「遠矢、愛しているわ。」
彼の夢心地に、私は愛情を注ぐ。
『不器用に2』視点:遠矢・登場人物:美彩
「嫌い!」
久々に時間が出来て甘える俺に、冷たい言葉。
「ね、好きって言ってよ。」
「ヤダ!」
結婚して、甘い時間もあるにはあるけど物足りない。
おかしいなぁ。一人娘を奪われた父からの恨みを買うほどに、大事にされて……
美彩は甘えてきたはずだ。
記憶を消された彼女にも、甘えてきたのを知っている。
美彩の俺を睨んでいる眼。それが、何かを我慢しているように感じた。
基本的には甘えるのが好きなはず。
「美彩。共に生き、共に闘うと誓ったよね。君は、子供たちを護ると決意した母である前に……俺の妻なんだよ?」
美彩は視線を落として戸惑いを示す。
あぁ……不器用だなぁ。
「美彩、もっと甘えてよ。」
抱き寄せて愛情を注ぐ俺を、ただ動かずに受け入れたまま……
end




