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B 【 大上家シリーズ】おおかみはかぐや姫を食べた  作者: 邑 紫貴
感謝短編

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【嘘つき】①

『おきまりの』side羊二


俺は、自分の部屋に……麗季と一緒にいた。

久しぶりに、任務もなく……ゆっくりした時間。ドキドキ……

緊張する。テレビがついているが、映像も音も……理解できない。

麗季の緊張が伝わる。……沈黙。

「……麗季」

「羊二……」

お互いに名を呼んで、隣に座っている方に体が向いた。

……顔が、近い……。目を細め、俺の唇を誘うように……見つめる……

麗季……このまま……

【チュ……】

柔らかい唇が、いつもより熱を帯びているように感じる。

その熱に誘われ……深く、キスをしながら……床にそっと倒す。

俺の下に、色っぽい眼……甘い……香り。何度も、キスを繰り返し……手の指で頬に触れる。

温かく、柔らかい……心地よい気持ちになる。俺のものだ……

首筋にキスを落とし、服のボタンに手をかける。

一つずつ外し、広がる服の隙間に沿うように……唇を当てた。

「……ん……」

反応が嬉しくて、反応した場所に戻り確かめる。

もう一度、軽くキス……

「はぁ……」

息が漏れた。

口元を押さえる腕で、麗季の表情が見えない。

その腕に手を滑らす。

「……ん、そんな触り方……ヤラシイ……」

その腕を引き寄せ、手の甲にキス。指を絡ませ、床に導く……。

服がはだけ、白い肌が……俺をおかしくさせる。

「麗季……白いね。」と、さっき反応した当たりに……舌を這わす。

「……やぁ……H……」

可愛い声……。

胸元に、キスし……吸う。もちろん、俺のしるしをつけるため。

「……っ!……はぁ……待って、気持ちが……追いつかない……」

追いつかないのは、俺も一緒だ。優しくしたいのに、心が急かす。

「待てない……」

……視線……?

「……??!!」

「あっ、気にしないで?邪魔をしに来たけど、麗季の裸は見たいから。」と、草樹。

「そ、……そう……??!!」

言葉にならず、とりあえず……はだけた服を合わせ、白い肌を隠した。

「草樹、鍵……鍵をかけて……て、邪魔……」

言葉が出ない!!

「あぁ、知らなかった?俺、鍵開ける特技があるの!」

「で、出て行けぇ~!!」


紫貴一言。

これは、麗彩が生れる前の話。

草樹は、2人の予定をすべて把握し……生れるまで邪魔をしていたと思われます。

羊二……ファイト♪楽しいな!!

てか、一番エロいのは……羊二……お前だな。何だか、触り方とか……ねっちい?

ヒツジのくせに……だから、邪魔を入れたい……ふふふ。

麗季……どんなに妖艶になっても、羊二には敵わないかもね♪




『羊二の進路』視点:麗季(時期は大学生なので、作品的には【秘密】の辺り)


ある日、羊二の周りに一人の女性。

「ね、羊二……あの人は誰?」

「先輩だけど?進路について、話してた。」

普段、人と関わらない……

私の聞いていない進路の話?ムカッ!!

「羊二は、将来どうするの?」

「俺、あの人と同じ……獣医になる!」

ムカカッ!!

「私と一緒にいる時間は、大切じゃないの?」

「麗季……今、一時も大事だけど。俺にとっては一生を共に生きることの方が、もっと大切。」

「羊二……大好き!!」


まともなことを言っていますが……

ヒツジの頭の中は少し違うのですよ(笑)




タイトル『間違い』Side:麗季れき・登場人物:羊二ようじ・時期:大学生


まただ。最近、羊二の周りに同じ女性の姿……

数日前に、気になって聞いたけど誤魔化されてしまった。

『今一時も大切だけど……一生を共に生きる事の方が、もっと大切』

思い出しただけで、キュンとする!!これって、プロポーズ??

羊二、大好き……なの、だけど……

私にとっては、未来を揺るがすような今の一時を邪魔する女性の方が気になる。

勉強を頑張りだしたのは、良い事なんだけど……

進路を勝手に決めて、獣医になるとか……その必要年数を聞いて驚いた。

私との一時を犠牲にしても、なりたいの?

おかしいなぁ~~そんなに、動物が好きだとは思えないけど。

今日も、私が来ないと……連絡もくれなかったのかな?

部屋に二人きり……草樹の邪魔もなくなって、やっとイチャイチャ出来ると思っていたのに。

どうして、上手く行かないのかな。

羊二は黙々と、参考書の問題を次々に解いて行く。

……かっこいいんだけどね……惚れ直すよ?だけど、私は相手にされなくてサミシイ!!

はぁ~~姿は高校生になっても、子供じみた思考が嫌になる。

我儘は、どこまで言っても良いのかな?

「羊二?ね、少し……休憩しない?そんなに、あの……先輩と同じ進路が良いの……かな。私の事、どうでも良くなった?」

聞こえているのか、分からない後ろ姿。

私は、羊二以外の人を必要としない。呪いは消えても……この想いは……

ここにいても、邪魔になるだけ……

あの先輩の方が、羊二を理解してあげられるのかな?悔しい……

「私も、自分の進路を相談できる人を探さないと……」

ゆっくり立ち上がり、そっと部屋を出ながら呟いた。

帰り際に、保兄か、諷汰くんの所へ行こうかな。

【グイッ】

いきなり手を引かれ、後ろに倒れそうになる。

何が起きたの?

後ろには、私の肩に手を置いて支えるように立っている羊二が怖い顔……

「ごめん、邪魔しちゃった?帰るわ。」

「今、何て?」

……今??

「邪魔したから、帰るって言った。」

空気が重いので、笑顔が引きつる。

「ふふ。誰の所に行くのか、答えてよ。」

……え?こんな殺気立った笑顔を見るのは、初めてなんだけど??

「えっと……」

まだ、どっちのところにも連絡を入れていないし……

「迷っているところ?」

私の首を傾げた、曖昧な返事に羊二は表情が固まった。

「そう、迷うほど……いるんだ……くすくすくす……」

!?

何事ですか??急にマジ顔で手を引かれ、強い力に体が浮いたように移動する。

【ドンッ】

優しくない羊二。小学生の時にもなかった……

ベッドに転がった私の上に、被さった羊二……強引にキスを繰り返す。

「やっ……怖い……ん~~……っ……」

息もつけないような口づけ。執拗に絡む舌……

そんなに怒るほど邪魔した?

羊二に触れられて、嬉しいはずなのに……悲しみと苦しさに、胸が痛い。

「っ……ふうっ……うっ……」

泣いているのに慰めもない……

「イヤ!!」

羊二を押し退け、荒くなった息で睨む。

「悪いのは麗季だろ?」

「……だから、帰るの……」

羊二は、起き上がろうとした私を押さえつける。

「帰さない。俺以外の所へ行くなんて、許せるとでも?誰のモノなのか、その体に刻んでやるよ!」

……あれ?話がズレてる……と、言うより……

あなた誰?私の知っている羊二じゃない!嫉妬していたのは、私だよね??

……ふふふっ。愛しい……私が相談に行けるのは、兄だけなのよ?

「余裕?俺は必死なのに……覚悟すればいい……」

あなたが私を求める……そうね、今は覚悟を決めるわ。

だって、それが羊二の愛情……

後で、謝っておけば良かったと後悔する私……

間違いは、どこからだったのかな?






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