表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
B 【 大上家シリーズ】おおかみはかぐや姫を食べた  作者: 邑 紫貴
感謝短編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/90

【七匹目】①

【草樹との出会い……】side:采景さきょう・登場人物:草樹そうじゅ


その日は、本屋へ散歩に出かけた。まずは、料理の本。

おぉ!これは……と、手を伸ばした。手が重なる……。

「きゃっ……すみません。」

「……あぁ、すみません。」

……ちっ……内心、苛立ったが棒読みで謝る。

「あの、料理……されるんですか?」

……あぁ……ウザイ。

「……。」

無言。

「すみません~~」

勝手に傷ついて、去って行った。

「あぁ~~あ。」

気兼ねなく、料理の本に手を出した俺に……絡む男。

「……何?」

同年……?

「かわいそうぅ~~。」と、言いつつ態度はそうでもない。

「……綺麗な顔だね。けど、男か……残念。」と、ニヤリ。

ムカッ……男に、綺麗な顔と言われるのは好きじゃない。

「どっか行けよ。」

「何で~?」

……。

イライラする。

本の中身が気に入ったので、精算の為に俺が離れた。

……?

気配が、ついてくる??まさかな……店を出ても……寮の近くになっても……

【バッ……】

急に振り返ってみる。……が、いない。

……アイツだ……さっきの、男の方だ。間違いない……匂いが、微かにする。

男に、ストーキングされる覚えはない!!

【ダッ……】

全速力で走る。……寮を通り越し、少し離れた公園に入る。

……?追ってはこない??だよな……

気にしすぎたんだ……。同じ寮の奴かもしれないし、はは……いらない体力を使ったか。

天気もいいし、ベンチに座って本をめくる。

……お、この先生……いい感じ。関連の本出てないか、後で……イヤ、すぐにでも調べるか!

鼻歌交じりで、寮に向かう。ドアの前で、鍵を出そうとして気づく。

「……?この匂い……」

しかも、俺の部屋から?!

「開いてる!!」

鍵は、確かにかけた。……はず。鍵はここにある……。

そっと、ドアを開ける。中から、テレビの音と笑い声。

「……。」

呆然とする俺に、奴は言った。

「おかえり~~。で、君……名前何?」

「……お前こそ、誰だ?」

「あ。多分、仲間だよね?松木 草樹!雑種デス!!」

仲間……雑種……??大上家の遠縁……か??

「鍵は、どうしたんだ……?」

「開けたよ?いやぁ~~。人間、やって出来ないことはないんだね?くすくす……へへっ。」

無邪気に笑うが、意味不明……。

「何、くつろいでるんだ……?」

「え?アイス、食べる??大丈夫!冷凍庫に、いっっつぱい入れてるよ?」

「意味が分からん!!出て行け!!」

「えぇ~~??じゃ、晩御飯!!食べたら、出て行くよ?」

……飯……?

結局、その日から通う……野良狼?


紫貴一言。

……結局、采景側の観点で書くと……草樹が采景を気に入った訳は、解らないですね??

でもこの話で、草樹の恋愛相手は、決まりましたよ……。話、膨らむかな~~?番外編に、収まる?

一度、触りで書いてみるか……な?楽しそうだけど……。草樹って、どこか……読めないし。

麗季への気持ちも、さっぱりしてるのか……??未知数だ……




【毎日のように……】


「苺愛……」

ベッドに押し倒した苺愛が、俺を見つめる。

『ピンポーン』

この時間は、飯……あいつか!!

無視だ無視!返事のない時は、入るなと言ってある。

「……采景、草樹じゃないの?」

「いい、無視して……他の男の事なんか、考えるなよ。な……」

「ん……でも、……ぁ……」

俺は、片手を服に入れ……もう片方で、ボタンを外そうとした。

『ピンポンピンポンピンポン~~』

……。あいつ!!

苺愛の機嫌が悪くなり、触れようとした俺の手を払いのける。

「今日は嫌!!帰る。」

「ちょ、苺愛……待って……」

玄関で、苺愛が怒りながら出ていくのに、笑顔で入ってくる奴がいる!!

「……。」

俺は、怒っているんだ。

せっかくの楽しみが……楽しみが……畜生!!

「采景、腹へった。」

無視!!

「采ぁ~景ぅ~~~。腹、へった♪」

……無視だ!!

今日こそは、コイツにしっかり……

「采景、苺愛……」

「あぁ?」

何だよ!!苺愛が何だって言うんだ?

機嫌を損ねたら、戻ってこない!追いかけると、余計にこじれるんだぞ!!

「腹へった。」

……。

無視すると決めたのに……この、笑顔……ムカつく!!!!

結局、草樹のご飯を作った……何故だぁ?!




タイトル『自分に無頓着?』視点:采景


「おい!数日、学校を休んで……べっ、別に心配をしてじゃないぞ!どうしていたんだ?」

「……采景、腹へった……」

いつもの笑顔……しかし、異様に怖い?

「何日、食べてないんだ?」

そう、こいつ……放っておくと食わない。

「え?アイスは、6つ食べたよ?」

「黙れ、アイスを飯に含めるな!」

そうして、いつものようにエサを作る。

麗彩がご飯を作れるように訓練したのは、俺だ。全く……しょうがない奴だぜ。




『男話』視点:采景


「大上。ちょと、手!手を見せろ!!」

いきなりクラスメート3・4人に囲まれ、手を取られる。

「ほら見ろ!」

「おぉ~~!!女性に優しい手だ!」

……はぁ??

「何の話だ?」

「くふふ……H♪」

イラッ!!

訳の分からん会話に、ニヤニヤと笑う奴ら……そこへ「何、何??楽しそうじゃん♪」

草樹の登場。すると、標的を変えた奴ら……

「こいつも、怪しい!!」

「見てやれ!!」

俺と同じように、草樹の手を一人が掴んだ。4人が囲む……

「げげっ!!!爪に砂が!!?!?!!」

「あぁ、さっき麗彩と砂場で……」

「きっさま!!そんな手で、麗彩に触ったのか!!?来い!切ってやる!!!!」

「きゃぁ~~♪♪采景のHぃ~~~~」



しかし……学校をさぼって、麗彩と遊びながら医者になる草樹が怖いな。




【進路】side:苺愛


「采景、高校どこ行くの?」

「苺愛と、同じとこ!」

……よかった。采景って、お兄さん大好きだから……希東って言うかと思った。

ん?と、覗き込む采景の顔は……綺麗。

「私、太西に行きたいの。」

草樹くんがいるから、OKかな?と、思ったのに……嫌そうな顔。

どうして……?采景って、何を考えているか……いまいち、つかめないのよね。

「どうして?」

采景は、私の手を引っ張り……体を引き寄せ……抱きしめる。

しかも、ここは教室。みんなは馴れたのか、騒ぐ人もいない。

見ている人は、いる……。

「苺愛、色々……頭で考えるの……癖?俺にも、言って……苺愛を知りたいんだ。」

寂しそうな表情の、采景。

こんな表情初めて……また考えて、言葉にしていない。

「何かが、呼んでるの。」

魔女の血が告げる。

「ふうん。出逢いが待ってる?」

ちょっと、不機嫌な采景。

「どうして、不機嫌なの?」

考えてることを言ってと、言ったのは采景なのに……

「分からないの?」

考えろって事?……考える……が、答えは分からない。

首を傾げる私に、怒りをキスで返す。

「……っ!!」

私を求める……激しい……キス。

ここ、教室……なんだけど?冷静な私に、呆れたのか……

「……ごめん。」

私を置いて、教室を出て行った。

……こんなところに、残さないで……。一人に、しないで。

でも、今……追いかけたら?

怖い……どうしていいのか分からない!涙が零れる。

「委員長、大丈夫?」

クラスの男の子に、肩を触れられる。

「……触らないで……」と、言ったと同時。

「苺愛、来いよ!!」

ドアの入り口で、不機嫌に叫ぶ采景。

「うん!」


中庭に移動する廊下……外に行くのかな?

不機嫌なのは、直っていないみたい。いつもより、歩く速度が速い。

「苺愛、どうして……泣くの?どうして……」

急に止まって、振り返る采景にぶつかった。

「……痛……?采景が、置いていくから。悲しくて……ごめんなさい。もう、泣かない……ね。」

「はぁ……」

采景のため息に、顔を上げられない。

「苺愛……」

最近、采景の呼ぶ声が優しい気がする。

そっと、見上げる。綺麗な顔が近づいて……唇が重なる。

優しく……何度も……足りない。

「……もっと……」

求める私に、優しく微笑んで……。

キスを止めた。

……??

「苺愛、俺……もう少し大人になる。苺愛が大切なんだ……。今まで、俺だけが好きみたいな……苺愛を物みたいに扱ったりしない。」

今までと変わる……?

意味が分からない。けど、何故か……不安になった。

「嫌だ!今まで通りで良い……。寂しい、足りない……もっと、キスして……お願い……。」

「人がせっかく……我慢してるのに……」

いつものように強引な、キス……けど、どこか優しくて……

違うけど……嬉しい。胸が……苦しいけど……幸せだ。

「采景……采景、好き……大好き……よ……」

「苺愛……」


紫貴一言。

苺愛目線……意外に考える子ですね。

引きこもりだったからか、人の様子を常に観察して……慎重な性格。

しかも、采景が……大人に?!

高校生になった采景・苺愛は【悪魔が微笑んで・・】に、太西高校で登場♪

苺愛は、小鹿と友達になるかな……?

多分、みんな……成長しているんだね。うんうん……嬉しいよ。草樹は、成長……するのかな?




Ep.11【③勝手に設定を語る】に色付けしたもの

「強引に……俺様」に??采景は、高校生で落ち着いてしまうのですよ……


『優しくしようかな?』視点:采景


あれは、家族が留守の日のこと。

父さんは、仕事で出張。兄は、仕事を継ぐ勉強で……ついて行った。

姉は、結婚して家を出た。家に、母さんと俺の2人。

「采景、お腹すいた。」

「……うん。」

いつもの時間より早く、俺を急かす。

食事中、何度も視線を感じた。

「母さん、どうかした?」

「……ううん。何でもない……どうして……」

「何?」

「あなたの顔は、二人を足したような顔……」

女に間違われるのは、嫌いだけど……そんなことは言えない。

「俺、保兄みたいな顔がよかった。」

「くふふ……私と遠矢の子……ふふふ……遠矢には内緒ね?幸せよ……」

母親なのに、可愛いと思える笑顔。

「父さんにも、見せてやればいいのに……」

「采景、おやつ!!」

母さんは、急に機嫌が悪くなって叫んだ。

「……え、うん。」

どこか、苺愛に似てる気がする……俺、そこに惹かれたのか??

「采景、おふろ。」

「……入れてくる。」

「采景、ここに座って一緒にテレビ。」

「……う……ん。」

段々、何かが……おかしいような??

「采景、一緒に寝て。」

……は?今、何て??

「え、それは……ちょっと。」

一応、俺……お年頃。

母さんは、若く見える外見……相手以外に興味がないと言っても……どうなんだ??

「眠れない……よしよししながら、隣に寝て欲しいの。」

甘えるように、俺に寄ってくる。

「……母さん、いつも……なの?」

「違うもん!……うっ……息子が冷たい。反抗期だ……うっ……うっ……」

母さんに泣かれるとは……結局、よしよし……しながら寝た。

苺愛……少しは、わがまま言ってほしいな。優しくしないといけないか……。

この話を聞いた父さんは、次から出張に母さんを連れて行くようになった。



前回の『かぐやな夜』にも、出張に連れて行ったと……エピが……

気が付かないですよね♪あはは……






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ