【かぐや】③
『かまってほしいの』視点:歌毬夜
風邪をひいて、少しだるい……
「歌毬夜、大丈夫か?」
ベッドに腰をかけ、頬に触れる。
「熱いな……」と、額を引っ付ける。
視線が近く、いつも以上にドキドキする。
「……保志、手……つないでほしいの。」
「……ふっ。甘えん坊だね……」
「駄目?」
「可愛い……もっと、甘えて?」
保志は私の手を握って、もう片方の手でベッドに寝かせる。
【携帯の着信音】
保志の手が離れ、熱の所為か……保志の温もりが逃げていくのがサミシイ。
仕事なんだ……真剣な顔で、私の方を気にしながら。
「……もう少し、時間を……ッ!!……それで?……あぁ……分かってる。では、後で。」
「……行って。その代り……薬を飲ませて?苦いの嫌い……」
私に苦笑いかと思えば、口元が緩んだ曖昧な笑顔……
嬉しいのかな?私のだるさを癒す、甘い想い……
薬が苦手な私のために用意したカプセル……口に含んで水と一緒に押し流す……
【コク……ン】
「……はぁっ……保志。好き……」
一緒に……いて……出そうになる言葉を押し殺す。
「ゆっくり寝て。起きるころには、戻っている……約束するから。」
「……いってらっしゃい。」
薬で、眠りながら夢うつつ……
一緒って、言ったのに……嘘つき。独りにしなっいって、誓ったじゃない……
独りは、嫌なの……知ってるでしょう?くすん……ぐすっ……ふっ……うぅ~~
「ごめんね……愛している。呪いから解かれても、変わらない想いを知ってほしい……どうすれば、伝わるのかな?」
目が覚め、朝日に照らされるのは……ベッドの端で床に座り込んだまま眠る保志。
仕事で疲れているのに、私の看病をしたんだ。
【キュン……】
愛しさに、日々増していく想いは……どこまでも果てがない。
幸せ……
「保志、好きよ……愛しているわ。」
「ふふ……俺も♪」
いつ、目が覚めていたのか……近づいた私に軽いキスをした。
私も微笑み、自分から唇を重ねる……
「……熱い。まだ、寝てないと……俺が、溶けそうだ……」
「んっ……もっと……ね、一緒にいて?」
かまってほしいの……
≪ かぐやな夜 ≫
『おおかみ!』
今日は、親父たちが海外に出張。
昔から、父さんは母さんを連れて行く。だから、今日は二人♪
「保志、今日は何を作ろうか?」
「ふふ……歌毬夜。」
「何?」
「だから、歌・毬・夜♪」
「……?……ッ!!……えと、晩御飯は何を食べたい?」
気が付いたのに、視線を逸らして尋ねる。
可愛いなぁ~
「ふふふ……ね、美味しそうな匂いがするね?」
歌毬夜の手首に、指を滑らせる。
「……やっ……まだ、何も作ってないよ!」
俺の手を、押しのける素振りだけど……本気じゃない。
むふふ……押せそうかな?腰に腕を回し、首元にキスを落とす。
「……ん。ダメ……今日は、私が……」
「くくっ。何?歌毬夜、俺に何をしてくれるの?」
手が、胸を包み……柔らかさと温もりを感じる。
「あっ……違う、ヤダ……いつも、作れないから……保志のために、料理がしたいの。」
同居している親父が、料理をしてしまうので……普段、歌毬夜は手伝いをしているだけ。
母さんは、気にしたことがないのに。
昔から、そんな環境だから……俺が作っても良いんだけど。
「歌毬夜、俺さ……喰いたいものがあるんだ。」
触れた胸から、手を退けようとする動きが止まり……最高の笑顔で問う。
「何?言って……何でも、作るよ?」
「本当?」
「本当!」
「……だからね?歌・毬・夜……作らなくていい。脱いで……自分で。ね?」
「…………無理。」
可愛い!!こんなイチャイチャに、幸せを感じる。
キスをしようとする俺の顔に、手を当てた。
「駄目よ。冗談は止めて……料理がしたいの。ね?お願い……」
「その願いを叶えるのを難しくしたのは、歌毬夜……君だよ?食べたい……我慢が出来ない。」
「んんっ……ん……」
口を塞いで、キスで気持ちを伝えてみる。
抵抗はない……受け入れる熱……視線。
「……ね、満足したら……一緒に、料理をしよう?その方が、俺は……幸せだよ?」
「……エッチ……」
紫貴コメント
……あれ?おおかみ??かなぁ?最近、感覚がないんですよねぇ~~。あはは……
次は、『ドキドキ』でしょうか??ネタ帳を探して、書いてみましょう♪
(アンケ希望に応えた短編を作成していたっぽい)
『ドキドキ』
今日は、二人でお買い物♪
「歌毬夜、これ……着てみて?」
渡されたのは、私の好きそうなワンピース。
ここは、遠矢さんの知り合いの人のお店。高そうな雰囲気に、特別な環境。
何故か、店員が近くにいない。
人見知りをする私の為……護られた甘い環境。
幸せ……ふと、鏡を見ると……そこには、保志。
「ギャッ!!」
思わず叫んで、脱ぎかけた服を身に押し付けた。
「な……何??ここ……え!?」
パニックになる。
「ふふ……ね、着てみせて?」
「……うん、だから……着替えてる。出て、待っててくれない?」
「何故?」
何故??何故って……
「恥ずかしいから!」
「くくっ、面白いことを言うね。全部、歌毬夜の見えないところまで知ってるのに♪」
「ぎゃぁ~~。そんな、恥ずかしいことを言わないで!!お店の人が、来る!」
叫んだ自分に、焦りで嫌な汗が出る。
「来ないよ。来るなって言ってあるし?」
……初耳ですが??
「とにかく、出て!!着替えられないから。」
「ふっ。ね……身に着けるものに、俺は興味がないよ?」
……不味い。なんだか、会話が……ヤバい!!何とか、しないと……
後ろに下がって、冷たい鏡に背中が当たる。
「ひゃっ!」
変な声が出てしまった。
「我慢できないよ?そんな声で、誘われると……はぁ……」
あの、息が荒いですか??
「誘ってません!落ち着いて、保志……家に、帰ろう?ね……」
こんなところで、イチャイチャ出来ない……精神的にムリ!!
「はぁ……息が苦しい。何だか、いつもと違うと興奮する。」
不味い、ヤバい!!
保志の眼が怖い……夫に色気を感じるのは、何故ですかぁ??
鏡に、身を付けたまま……冷たさも感じなくなっている。逃げ場はない……
脱ぎかけの服を押さえている手に、保志の手が触れる。
やだ、こんな状況なのに……受け入れてしまいそうになる。だめ……
保志の閉じ気味の目に、近づく唇を受け入れる。
甘く、優しいキスが……何度も……
「ね、いい?大丈夫……人は、来ない。少しだけ……」
少しのはずは、ないでしょう?……でも、いけない気分になる。
この狭い空間に、二人……まるで、学生時代の……あの部屋を思い出す。
【携帯の着信音】
「ぎゃぁあ~~ああぁ~~!!」
思いっきり、保志を押し退けてしまった。
保志の機嫌を損ね、私は、その夜の記憶がない……
保志、少しは……優しくして?愛しているのは、あなただけなのよ……
紫貴コメント
すみません……適当に書いていたら、終わり方が分からなくなりました。
へへ?予定はここまで。また現実逃避をしようかな??頑張ります♪
【泡ブロ】
サ終サイトのブログに書いた短編
「ね、歌毬夜……恥ずかしくないだろ?」
「恥ずかしい……いくら、二人がいないからって……もう出る。目を閉じてて!」
「嫌♪同じ匂いのはずなのに、どうして甘い匂いがするのかな?」
「やっ!!のぼせちゃう……」
「それは、俺に?」
「ばか……ダメだって……」
【かぐや】
「歌毬夜……俺の目を見て。ね、何を思う?」
「……緑色の目……あなたの目、心に映るのは……私だけだと、信じても良い?」
「信じられないのは、愛情が足りないのかな?ふふ……歌毬夜、愛している。髪の毛一本も、俺のモノ……」
「保志、私も愛しているわ。もっと触れて……キスを、たくさん頂戴……」
紫貴の一言……甘くしたつもりですが、新婚時かな?
作品への反応は、書く意欲につながります♪ありがとうございます!!
無法地帯なので、期待に応えられるのか……先に、謝ります。ごめんなさい……
『一葉、誕生』視点:保志
俺に似た男の子……激可愛い!!
増える家族に幸せを感じる。
「保志、ここに立て。」
父さんが、真剣な顔で呼ぶ。
言われた所に立つと、俺を抱きしめた。
「よかった……旅に出さなくて。辛い呪いも経験させたが……よく頑張ったな!」
俺は、涙が出そうになる。
「ここにいたから歌毬夜に会えた……父さん、ありがとう。」
「名前……一葉は、どうかな?」
父さんの幸せそうな笑顔に、俺は何の疑問もなく……一葉と命名した。
『双葉、誕生』視点:歌毬夜
「お疲れ様。元気な男の子で安心したよ。」
遠矢さんの本当に嬉しそうな笑顔。一葉の時と同じ。
「ありがとうございます。でも、一葉の面倒も見てもらっているのに……」
年子で、先が不安になる。
そんな私に、遠矢さんは微笑む。
「来年はミツバかな?」
……へ?
「俺の希望は、シチヨウとか……あ、増築はプロに頼んであるから♪」
笑顔を返したけど、言葉が出なかった。
『子育ては大変?』視点:歌毬夜
「どうして、意地悪な事をするの?」
「だって、泣くのが楽しいんだもん♪」
「お兄ちゃんに、謝りなさい!!」
私の後ろに、隠れるように泣いているのは一つ年上の一葉。
悪いことをしたと思っていない双葉を、保志が抱えて別室へ。
「一葉、どうして泣くの?」
「……双葉が、嬉しそうに笑うから。」
……。
この二人、将来……大丈夫なのかな??




