【かぐや】①
【やってみるか……】
羊二の話を聞いた俺は、学校に戻る。
「あ、保志……。麗季ちゃん達、どうだった?」
「うん……。歌毬夜、ここでは……ちょっと……」と、言いにくそうにしてみる。
「場所を移しましょ?」
「あぁ……」
クスッ……人気の無いところにね?
「保志……?」
「歌毬夜、この部屋で……」
空き室ゲット!!
「うん、で?麗季ちゃ……んん?」
キスし、後ろで鍵を閉める。
「んっ……」
歌毬夜が俺の罠に気づいた。
騙された?!って表情。
「クスッ……当たり……」
顔を真っ赤に、泣きそうな顔。
ヤベ……止めたら、キスマーク付けられない。
「いや……バカ、酷い……。」
口では、そう言うけど、本気の抵抗ではない。
可愛い……
「麗季は大丈夫……」
まだ……ね。
「……授業……が……」
「歌毬夜、好き……ね、いいだろ?」
「ずるい……」
へへっ……スルスルと、服を脱がしいていく……
胸に、唇を当て……
「ちょっ、待って!!」
何かを感じた歌毬夜が、俺の頭を押し退ける。
「……どうしたの?」
『キスマーク……まさかまさか……付けたら、一生触らせない!!』
こんな時に、心の声など聞こえなければいいのに……
一生??睨む眼……歌毬夜は本気だ。
「痕……なんて、つけないよ?」
……畜生……
「だよね?嫌がることしない保志が……好き……」
紫貴一言。
で、この後……胸の下、歌毬夜から見えないところにつけちゃう訳です。
心が少し読めちゃう保志。変に優しい保志……だからこその短編。
歌毬夜は、保志が心を読めるのを知りません。いつか知るでしょう……。
こんな中途半端な物語を【脱線】に載せて、【その後】を書けたらいいな……みたいな感じです。
お付き合い、宜しくお願いします♪
【かぐや姫】
「歌毬夜、まだ……怒ってるの?」
「……おこってないもん。」
ウソだ。
『酷いよ……つけないって言ったのに……』
強い感情は、自然と流れてくる。
「ねぇ、歌毬夜?俺、他の奴に比べて……優しいと思うけど?」
ちょっと、イラついてきだした。
俺の感情に、反応する。
「……うっ……」
そう、付き合う前から……傷ついてきたのは俺だ。
「……キライ……」
俺の中の、何かが切れる。
【ヒョイッ……】軽い体を、肩に乗せる。
「や、……保志、いや……下ろして!!」
暴れる歌毬夜に、容赦しない……。
懐かしい空き部屋に連れ込んで、歌毬夜を少し乱暴に下ろす。
「……保志……んっ……んんっ」
口を塞いで、舌を乱暴にねじ込む。
「……んんっ……んん~~」
苦しそうに息が切れ、力が抜けたのか俺にもたれる。
「……ふっ……うっ……ごめ……んなさ……い。」
泣きながら、必死で俺の服を握り締める。
……うっ……心が……痛い。ダメだ、また……ここで優しくしたら……
でも、いや……ううっ!!あぁ~~もうっ!!
「ごめん……悪いのは、俺だ。ごめん……な。」
優しく、頭を撫でる……。
安心したのか、涙目で……俺を見上げ、微笑む。
かっ……可愛い!!畜生!!
「ううぅん。……好き……保志、優しいし……ごめんね。痕なんかつけなくても、私は保志のモノだよ?」
あぁ……可愛い生き物が、ここに!!
持って帰りたい……誰にも見せず、一生俺だけを見ていて欲しい。
「歌毬夜……」
目を細め、俺を待つ唇……。
後、数センチ……いや、数ミリ……
【ガチャッ!!】
いきなり、ドアが開いて……歌毬夜に拒否される……
本当に、歌毬夜は……俺のこと好きなの??
「ま、誠志?どうして……何?何か、用事……?」
て、誠志かよ!!
「いや、匂いがしたから。絶対に、邪魔しないとって……くすっ……」
しかも、わざとか!!
畜生!どいつも、こいつも!!
「あぁ、会話……聞こえたんだけど……」
盗み聞きかよ!!
「……ばっ、ばかぁ~~!!」
【バシッ】俺の頬に平手??
顔を真っ赤にした歌毬夜に、逃げられた。
……。
残された俺の手は、宙に……。
せっかくの仲直りで、イチャイチャ……してたのに……。
くそう……俺は誠志を睨む。
楽しそうに、クスクス笑って……腹立たしい!!
睨む俺に、涼しげに話しかける誠志。
「あぁ、君たち……忘れてない?俺、歌毬夜にいっぱいキスマークつけたの。」
「……ああっつ!!」
紫貴一言。
私も、忘れてました……。ふふふ……。
『嫌われるぞ……』確かに、保志だから??
誠志のときは、話し合いで流れたのに。……保志、あんた……本当に愛されてる?なんて、ね。
保志と歌毬夜で触れておきたいのは、発祥の地。……これって、話……膨らみようがない??
今更……だよね??いつか、誰かの新婚旅行とか……。采景&苺愛??今は無理……
『桜の匂いは記憶を覚ます』side:保志
思い出の桜の木の下、歌毬夜を抱きしめる。
「俺の手にある……俺の対。歌毬夜……キス、してもいい?」
「うん……」
歌毬夜が外で嫌うキスも、この桜が惑わす夢のように……俺に身を委ねる。
そっと重ねる唇。幸せを味わうように、目を閉じる。
腕には温もり……重なる唇は甘い。
桜の微かな香り……呪いを望んでしまう。
このまま……ずっと、俺だけを好きでいて。俺だけに、想いをもって……
「保志……私を離さないで。絶対に、私を独りにしないで……」
「誓う。ずっと……一生君だけ。……共に生きよう?俺のすべてをあげるから……」
「私のすべても、あげる……もっと、キスして……強く抱きしめて。」




