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B 【 大上家シリーズ】おおかみはかぐや姫を食べた  作者: 邑 紫貴
感謝短編

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79/90

【かぐや】①

【やってみるか……】


羊二の話を聞いた俺は、学校に戻る。

「あ、保志……。麗季ちゃん達、どうだった?」

「うん……。歌毬夜、ここでは……ちょっと……」と、言いにくそうにしてみる。

「場所を移しましょ?」

「あぁ……」

クスッ……人気の無いところにね?

「保志……?」

「歌毬夜、この部屋で……」

空き室ゲット!!

「うん、で?麗季ちゃ……んん?」

キスし、後ろで鍵を閉める。

「んっ……」

歌毬夜が俺の罠に気づいた。

騙された?!って表情。

「クスッ……当たり……」

顔を真っ赤に、泣きそうな顔。

ヤベ……止めたら、キスマーク付けられない。

「いや……バカ、酷い……。」

口では、そう言うけど、本気の抵抗ではない。

可愛い……

「麗季は大丈夫……」

まだ……ね。

「……授業……が……」

「歌毬夜、好き……ね、いいだろ?」

「ずるい……」

へへっ……スルスルと、服を脱がしいていく……

胸に、唇を当て……

「ちょっ、待って!!」

何かを感じた歌毬夜が、俺の頭を押し退ける。

「……どうしたの?」

『キスマーク……まさかまさか……付けたら、一生触らせない!!』

こんな時に、心の声など聞こえなければいいのに……

一生??睨む眼……歌毬夜は本気だ。

「痕……なんて、つけないよ?」

……畜生……

「だよね?嫌がることしない保志が……好き……」


紫貴一言。

で、この後……胸の下、歌毬夜から見えないところにつけちゃう訳です。

心が少し読めちゃう保志。変に優しい保志……だからこその短編。

歌毬夜は、保志が心を読めるのを知りません。いつか知るでしょう……。

こんな中途半端な物語を【脱線】に載せて、【その後】を書けたらいいな……みたいな感じです。

お付き合い、宜しくお願いします♪




【かぐや姫】


「歌毬夜、まだ……怒ってるの?」

「……おこってないもん。」

ウソだ。

『酷いよ……つけないって言ったのに……』

強い感情は、自然と流れてくる。

「ねぇ、歌毬夜?俺、他の奴に比べて……優しいと思うけど?」

ちょっと、イラついてきだした。

俺の感情に、反応する。

「……うっ……」

そう、付き合う前から……傷ついてきたのは俺だ。

「……キライ……」

俺の中の、何かが切れる。

【ヒョイッ……】軽い体を、肩に乗せる。

「や、……保志、いや……下ろして!!」

暴れる歌毬夜に、容赦しない……。

懐かしい空き部屋に連れ込んで、歌毬夜を少し乱暴に下ろす。

「……保志……んっ……んんっ」

口を塞いで、舌を乱暴にねじ込む。

「……んんっ……んん~~」

苦しそうに息が切れ、力が抜けたのか俺にもたれる。

「……ふっ……うっ……ごめ……んなさ……い。」

泣きながら、必死で俺の服を握り締める。

……うっ……心が……痛い。ダメだ、また……ここで優しくしたら……

でも、いや……ううっ!!あぁ~~もうっ!!

「ごめん……悪いのは、俺だ。ごめん……な。」

優しく、頭を撫でる……。

安心したのか、涙目で……俺を見上げ、微笑む。

かっ……可愛い!!畜生!!

「ううぅん。……好き……保志、優しいし……ごめんね。痕なんかつけなくても、私は保志のモノだよ?」

あぁ……可愛い生き物が、ここに!!

持って帰りたい……誰にも見せず、一生俺だけを見ていて欲しい。

「歌毬夜……」

目を細め、俺を待つ唇……。

後、数センチ……いや、数ミリ……

【ガチャッ!!】

いきなり、ドアが開いて……歌毬夜に拒否される……

本当に、歌毬夜は……俺のこと好きなの??

「ま、誠志?どうして……何?何か、用事……?」

て、誠志かよ!!

「いや、匂いがしたから。絶対に、邪魔しないとって……くすっ……」

しかも、わざとか!!

畜生!どいつも、こいつも!!

「あぁ、会話……聞こえたんだけど……」

盗み聞きかよ!!

「……ばっ、ばかぁ~~!!」

【バシッ】俺の頬に平手??

顔を真っ赤にした歌毬夜に、逃げられた。

……。

残された俺の手は、宙に……。

せっかくの仲直りで、イチャイチャ……してたのに……。

くそう……俺は誠志を睨む。

楽しそうに、クスクス笑って……腹立たしい!!

睨む俺に、涼しげに話しかける誠志。

「あぁ、君たち……忘れてない?俺、歌毬夜にいっぱいキスマークつけたの。」

「……ああっつ!!」


紫貴一言。

私も、忘れてました……。ふふふ……。

『嫌われるぞ……』確かに、保志だから??

誠志のときは、話し合いで流れたのに。……保志、あんた……本当に愛されてる?なんて、ね。

保志と歌毬夜で触れておきたいのは、発祥の地。……これって、話……膨らみようがない??

今更……だよね??いつか、誰かの新婚旅行とか……。采景&苺愛??今は無理……




『桜の匂いは記憶を覚ます』side:保志やすし


思い出の桜の木の下、歌毬夜を抱きしめる。

「俺の手にある……俺の対。歌毬夜……キス、してもいい?」

「うん……」

歌毬夜が外で嫌うキスも、この桜が惑わす夢のように……俺に身を委ねる。

そっと重ねる唇。幸せを味わうように、目を閉じる。

腕には温もり……重なる唇は甘い。

桜の微かな香り……呪いを望んでしまう。

このまま……ずっと、俺だけを好きでいて。俺だけに、想いをもって……

「保志……私を離さないで。絶対に、私を独りにしないで……」

「誓う。ずっと……一生君だけ。……共に生きよう?俺のすべてをあげるから……」

「私のすべても、あげる……もっと、キスして……強く抱きしめて。」






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