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任務1ー王子様を暗殺者から守れ2-

「いい加減、姿を見せたらどうだ?」王子様の言葉に私はビクッと肩を震わせた。

やばい、いつからストーカー・・・いや、護衛してたのバレてたのかなぁ。

これ、出て行かなきゃいけない感じかな、捕まったら処刑されるのか?えー、それはやだな。

でも思いっきり王宮に不法侵入してるし言い逃れ出来ないよな・・・


「なんだー、ばれてたのかー♪」

・・・勘違いしないで欲しい。今のは私のセリフではない。

植木のかげから王子様のほうを見ると、こんな真昼間まっぴるまに黒ずくめの男の子が王子様と向かい合っていた。

あっ、見つかったのは私じゃなかったのか。よかったー。


「随分あっさり出てくるんだな。」

「コソコソしてても邪魔が入るだけだからねー♪」

黒ずくめはそう言ってチラッとこっちを見る。

ビクッ!!・・・黒ずくめは私のことわかってるみたいだ・・・。

それにしても困ったな、多分黒ずくめは王子様を暗殺しにきたんだよね。でも私は王子様に見つかりたくないし・・・この状況からどうやって王子様助けよう?!

処刑覚悟で王子様の前に立ちはだかるべきかな?!


私が一人でパニックになっている間に黒ずくめは、どこからかとりだしたナイフを構えた。

「王子様、お命頂戴しまーす!!」そう言って黒ずくめが王子様にとびかかる。

私が我にかえって止めようとするがここからじゃ間に合わない!!


「切り刻め、風の刃よ。」そんな魔法の詠唱が聞こえて暗殺者が吹き飛んだ。

・・・?一瞬のことで何がおきたかわからなかった。

でもとりあえず王子様は無事だ。ふぅ、よかったー、今までの苦労がパーかと思った。


「なんだー。王子様、結構つよいんだー。かわいいボディーガードさんがついてたから勘違いしちゃってたよー。」えへへ~と黒ずくめは笑いながらナイフをしまう。

全身に切り傷がついている。多分、王子様の魔法でついたものだろう。

王子様って結構強かったんだ・・・。かわいいボディーガードさんもいるみたいだし、私が護衛しなくても大丈夫だったかもしれない・・・。


「作戦練り直して、またくるよー。じゃあねー♪」

黒ずくめはくるっと背中を向けて走り出した。

王子様はそれを追うことはせずに私の隠れている植木の方を向いた。

「お前も出てきたらどうだ?かわいいボディーガードさん。」

ん?もしや、そのかわいいボディーガードさんとは私のことですか?なーんて、私な訳ないですよね。

・・・そうだと思いたい。

「そこの植木に隠れてる白い髪のお前だぞー。」

あっ、これ私のことですね。いっていなかったが私の見た目は白髪はくはつ赤目あかめなんだ。

目立つよねー・・・じゃなくて!!バレてる!完全に!!うわー、どうしよう!!

「しょ、処刑ですか?!私、いたいのは嫌いです!!」

「はぁ?落ち着け。お前はなにものだ?」

えー、なにもの、なにもん、ポケモ○・・・って違う!!あー私、相当パニックになってるみたいだ。

「名前は?」王子様が訪ねてくる。

「え、えーとハクです!!」

とっさにハクです!!と言ってしまった・・・。まぁいいか、私の名前ハクってことで、リューキ君にもハクって名乗っちゃったし。うん、・・・だんだん落ち着いてきた。


「・・・ハクか、お前、三日前から俺の近くにいたよな?」

なんとっ!!そこまでバレてましたか!!

・・・今まで必死に気配消してた自分がバカみたいです。しゅん。

知らないあいだにブックマークがっ!!

感動です!!嬉しいです!!ありがとうございます!!

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