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第4話:幼馴染、堕ちてました
*♪~ ♪~*
俺の骨董品スマホが鳴った。
画面に表示された名前は――
『アヤ』
幼馴染で、元非接続者仲間。
最近、AI彼氏とか作ったらしいけど。
「もしもし」
『ユウキ……助けて』
電話の向こうで、アヤが泣いていた。
「どうした!?場所は?」
『AI統制区のカフェ……レオが……レオがおかしいの』
レオ。
確かAI彼氏の名前だったな。
「すぐ行く」
電話を切ると、ミライが首を傾げていた。
「友人ですか?」
「幼馴染。一緒に来てくれ」
「私が?」
「AI彼氏のトラブルなら、お前の方が詳しいだろ」
ミライは少し考えてから頷いた。
「了解しました。ただし、私は恋愛プログラム未実装です」
「それでいい。むしろその方がいい」