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第26話守るべきもの、誓いの力
【第26話 if】守るべきもの、誓いの力
「ルカ、下がってろ!」
クロウの叫び声と共に、鋭い風が吹き荒れた。
迫り来る異形の存在を前に、主人公たちは防戦一方だった。
だが、誰一人として諦めてはいなかった。
セレスは震えるルカの手をしっかりと握り、優しく微笑んだ。
「大丈夫。私はもう、何も失いたくないの。」
少女の歌声が、かすかに森に響いた。
小さな、けれど確かな祈りだった。
その瞬間――
異形たちが一斉に怯んだ。
「今だッ!」
クロウが叫び、主人公が剣を振り抜く。
エリスも素早く魔法陣を展開し、援護の光を放った。
戦いは苛烈を極めたが、彼らは一歩ずつ、確実に進んでいた。
それは、ただの勝利への執着ではない。
未来を守るための、固い誓いだった。
「俺たちは――もう、誰も失わない!」
主人公の叫びが、空へ、運命へと響き渡る。
そして、光の矢が天を貫いた。
闇に覆われた森の向こう、かすかに朝日が差し込み始める。
未来はまだ、閉ざされていない。
たとえ運命に抗う戦いでも、彼らは歩みを止めない。
これは、守るための戦い。
そして、信じた絆のための物語だ。
次回――「絶望と希望の狭間で」。
(第26話・完)




