表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/38

君と再会。

「お姉ちゃん。久しぶりでしょ?」

実家につくなり、妹の麻衣莉が、ひやかした。瞬が、来ていたのである。御礼も、かねて、久しぶりに飲もうという事になったらしいのだが、何か、照れくさかった。

「何年ぶり?お姉ちゃん達」

さも、何かあったでしょうと言わんばかりの、麻衣莉の態度に、瞬が、あせっているのが、新鮮だった。

「本当。久しぶり。」

花梨は、瞬の隣に、座って、グラスにビールを、注いだ。

「へぇ・・・。もう、お酒に飲めるんだ。」

「何言ってるんですか?もう、俺、23ですよ。」

花梨に、グラスをとるよう、瞬は、目で合図した。

「本当。俺。あの時は、子供だったから?」

「あの時って?」

麻衣莉が、邪魔した。

「やっぱりー。お姉ちゃんと瞬は、何かあったんだー!」

「何も。」

思わず、二人、声があってしまった。

「あら。怪しい。」

グイっと、麻衣莉は、一気に、飲み干した。

「べつにー。いいけど。あたしには、ヒロがいるから」

「だろー」

ラブラブな、麻衣莉とヒロ。花梨は、瞬に、興味が、あった。諒との、情事の後だと、いうのに。瞬と逢えると、思っただけで、胸が、高鳴った。

「今。瞬君は、一人なの?」

「まさか。」

瞬が、笑った時、一瞬、花梨は、傷ついた。

「だよね。」

「付き合ってる子ぐらいいますよ。」

「花梨さんは?」

「うーん。」

花梨は、答えようかと、迷った時、また、麻衣莉が、代わって答えた。

「イケナイ恋してまーす!」

両親が、席を外しているのを、見計らって、麻衣莉が、ちゃかした。

「ちょ!ちょっと」

花梨は、あせった。

「何とか、言ってよ。瞬。」

麻衣莉は、瞬に言った。

「あたしも、すこーし、責任感じてるんだ」

「そんな事・・・。」

嫌な事蒸し返すと。花梨は、思った。

「俺じゃ・・・。なんとも」

瞬は、言いながら、ふと、真面目な顔になった。

「イケナイ恋の方が、盛り上がったりするんだよね」

「それ。経験の話?」

「いや・・・。」

瞬は、顔を伏せた。

「まぁ・・。年下の俺がいう事じゃないですけどね」

「ねぇ。」

花梨は、思いついた。

「あたし達、付き合ってみない?」

突然の、申し出に、瞬は、おろか、麻衣莉夫妻も、驚いた。

「はぁ?」

付き合ってる子が、居ると瞬は、言ったはずだが。

「俺。彼女。いますよ!」

「いいよ。そんなの」

「花梨さん。かわりました・・・。」

「瞬君こそ。昔の強引さは、何処行ったの?」

「俺。大人になりましたから。誰かさんのお蔭で・・・。」

「じゃあ。本当に、大人になったか、試してあげる。」

酔ってきたのか、大胆な、花梨の態度に、麻衣莉も、驚いた。

「お姉ちゃん。飲みすぎだってー。ピッチはやいんだもの。」

「かな・・・。」

・・・確かに。花梨は、そこで、ダウンしてしまった。

「やっぱり。」

麻衣莉は、やれやれと、いう顔をした。

「この人。お酒弱いのよね。瞬。気にしないでね。」

タオルケットを、花梨にそっと、かけるのだった。

「お姉ちゃん。何か、いろいろ、あるみたいなんだ。瞬に言っても、今更なんだけどね。」

「そうなんだ」

瞬の、花梨を、みる目が、何か、愛おしい目になっていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ