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二人で、行こう!

とんでもない提案をするのは、決まって、綾だった。瞬を気にいってしまったらしく、カラオケに行こうと言い出した。

「行ってきなよ」

花梨は、軽く、誘いを断ったが、結局、断りきれず、行く羽目になった。

「全く・・・。高校生相手なんだから・・・。」

花梨は、ぼやいたが、乗り気の綾の耳には、届かず、しっかり、行く事になった。

「・・・って、どおいう事よ。」

なかなか、集合場所に、皆が現れず、最初に、顔をあわせたのは、何と、花梨と瞬になってしまった。

「ねぇ・・。」

気まずい雰囲気に耐えかねて、瞬が、声をかけてきた。

「綾さんは?」

むっとしたまま、花梨は、答えた。

「一度、家に帰ったんだけど、渋滞にはまったみたいね。そちらの、お仲間は?」

「向かってるみたいだけど・・・。」

「そう。」

「・・・・」

「・・・・」

なんとも、気まずい。

「あのさ・・・。」

耐えかねたのは、瞬だった。

「この間の、話。本当だから。」

「かまわないで。子供が、大人をかまわないの!」

「子供じゃないよ。お姉さん。」

待ち合わせは、カラオケボックスの中である。二人きりで、緊張しているのに、ふいに、瞬は、隣に座った。

「本当に。俺・・・。」

「ちょっと!」

「俺が、怖いの?」

「こ・・・。怖くないよ」

瞬は、花梨の顔を見据えた。

「5歳違うだけだよ。お姉さんが45歳だったら、俺は、40歳。かわらないでしょ。だから・・・」

瞬は、遊びなれてる感じもするが、本当は、とても、自分の気持ちに素直なんだと、思う。その時、その時の、気持ちを隠しきれない。今、瞬は、本当に、花梨と、一緒にいたいと、思っていた。

「お姉さん。キスして」

「お姉さんって、呼ばない事。それなら・・。」

花梨は、、この若さに、賭けてみても、いいと思い始めていた。キスぐらいならと。ほんの、軽い気持ちだった。瞬の、顔が、間近に見えた。なかば、自分の、方から、優しいキスを、した。・・・つもりだったが、瞬は、初めて、花梨に、激しいキスを、求めた。駐車場で、初めて、交わしたキスとは、異なり、激しく、求め合うそれは、高校生のキスではなく、最早、恋人同士の熱いキスであった。

「花梨って、呼んでいい?」

「ん・・。」

二人は、鼻先を、合わせていた。

「これから、ドライブ連れて行って」

「これから?」

花梨が、瞬を見ると、イタズラっぽく、笑った。

「二人で、夜景を、見に行こう!」

瞬の、提案に、花梨は、車の、キーを取り出し、エンジンを、かけた。後で、わかった事だが、他の、メンバーは、ほかの部屋で、二人が、来るのを、待っていった。



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