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これも、運命。

運命に、この恋を任せてみようと、思った事は、ないだろうか・・。このまま、成り行きに任せて・・、。瞬は、外に出た結亜を、追いかけて行き、無事、連れ戻すことが、出来た。携帯の着信は、花梨からの、電話が、あった事を、知らせていたが、戻ってきた結亜が、それを、いち早く、見つけ、消去した。

「あなたに、瞬は、渡さない。」

激しい嫉妬が、結亜には、あった。何事も、なかったように、結亜は、瞬に、声をかけ

「お茶にしよう」

「あぁ・・。」

瞬に、お茶の用意をするのだった。


花梨の、運命が、少しずつ、廻っていった。

「花梨!電話が鳴ってるみたいだけど・・・。」

母親に言われて、あわてて、電話をとった。

「瞬?」

期待したが、別の声だった。

「ごめん・・・」

あっ・・・。忘れた筈の声だった。

「諒・・・。」

諒からだった。出ないつもりの電話に出てしまった。

「かけるつもりは、なかったんだけど・・・。」

諒の、声は小さかった。

「お願いがあるんだ」

「なに?」

花梨は、警戒した。

「俺の事では、ないんだ・・・。颯太の事なんだけど・・・。」

諒には、4歳になる男の子がいる。花梨と諒が、別れる原因になった綾と諒の、子供だ。

「君に、相談するべきか・・・。悩んだ。だけど、頼めるのは、君しかいないんだ。」

「どういう事?あたしに、頼もうっていうの?」

恋敵だった人の子供・・・。

「花梨・・。綾の事を、許せないのは、判ってる・・・。俺の事も・・。だけど、颯太は、何もしらない。」

「そうよ。子供に、罪はないわ」

「花梨。颯太は、綾の子供でもあるけど、俺の子供でもある。君にしか、頼めないんだ」

切なげな声。

「情けないよ・・。」

「何があったの。」

醒めた声。

「颯太が、入院した。拒食症なんだ。母親の事が、よほど、ショックだったらしい」

「だったら、余計、あたしでは、マズイでしょう!」

「だから、お願いしたい。颯太を、助けてほしい。母親が、必要なんだ」

「諒・・・。あたし達、終わったんだよ」

「俺との関係を続けろと、言ってるんではないんだ。颯太の症状が、落ち着くまで、傍にいてほしい。

助けてやってくれ」

「子供を、ダシに使うなんて・・。」

「情けないよ・・・。男では、どうしようにもない事があるんだ」

花梨は、迷った。何回か、遠くから、親子でいる諒と颯太を、見た事がある。諒に、よく似たかわいい男の子だった。もしかしたら、自分が、産んでいたかもしれない諒の子。諒の言うとおり、子供に罪はない。

「今、どうしているの?」

「病院にいる。母親を、恋しがってね。俺達の、両親は、遠くにいるから、そんなに、引き止めてもおけないし・・・。」

俺達という言葉が、胸に突き刺さる。

「わかった。明日・・。様子を、見に行ってみる。」

「本当か!」

「ちょっと、だけ」

思いの他、明るい声の諒に、少しだけ、嬉しくなった。

「助かる。颯太も、喜ぶよ」

「だと、いいんだけど」

諒の喜ぶ声に、嬉しく思う自分に、驚く花梨だった。

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