彼を、永久に縛る方法。
想像は、果てしなく続いていた。今、彼は、何をしているのだろうとか・・・・。どんな会話をし、どんな目で、彼女を、みつめ、抱き、そして・・・。想像は、キリがない。そては、以前。付き合って、いた二人を知って、いたから、想像は、リアルを、極めた。
・・・耐えられない。もう・・。
自分は、友人の恋人を、奪い、手に入れた。妊娠という、事実で、彼を縛り、手にいれた筈だけど、心まで、手に入れる事は、出来なかった。自分は、毎日、子育てに、終われ、年月は、彼女を、色あせさせ、普通の主婦と、何ら代わりがなかった。主婦で、いる事が、幸せなんだろうけど、いつも、自分の心には、一人の女性が、住み。比べさせていた。
・・・自分は、あの女より、綺麗なのか?輝いて、見られているのか?・・・
それが、自分の価値。もう、夫と、関係を築けないと、わかった時、二度と、彼らが、逢えぬよう、手を打ちたいと思った。自分が、居るから、隠れてでも、逢いたいんだろう・・・。もし、彼らの行為が、不幸な、人を、作ったと知ったら、逢う事を、続けるのだろうか。
・・・・とにかく、別れよう・・・
綾は、思った。二度と、花梨と諒を、逢わせたくない。自分達の行為が、不幸な、母子家庭を、作ったと知ったら、花梨は、どう思うんだろう。
・・・花梨には、負けたくなかった・・・。
どうにかして、手に入れた諒。でも、諒の中には、花梨が、住んでいた。消せなかった。あの、二人を、二度と、逢わない事を、条件に別れる。
・・・それで、いい・・・
綾は、離婚届けに、サインして、諒に、郵送した。
・・・これで、自分の、プライドは、守れる。本当に?・・・
離婚したら、諒は、花梨と、再婚するんじゃないか?綾は、不安だった。ずーっと、諒と、一緒になってから。いつも、諒の、心の、中が、知りたくて。でも、諒の中には、いつも、花梨の、影が、あって。ぼんやり、時計を、みていた。
・・・また、諒は、花梨の、マンションに、いっているんだろう・・・
花梨の、よく、使っている香水の残り香が、諒の、体から、した。ほんの、少しだが、その香りが、花梨の、姿を、浮かび上がらせる。
・・・花梨・・・
綾は、夫も、友も、失っていた。
・・・手元には、子供だけ。これから先。どう、生きていく?・・・・
病院から、渡される薬も、次第に、増えていた。
・・・飲んでも、飲んでも、効かない気が、する。・・・・
綾は、次第に、安定剤の、量が、増えていた。精神的に、追い詰められていた。
・・・少し、だけ・・・
眠れない時は、アルコールを、飲んだほうが、きく。綾は、アルコールと、安定剤を、服用してしまった。綾の、深い眠りにつく、傍で、無邪気に、幼子が、絵本を、読みふけっていた。




