表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

イクメン?それ誉め言葉じゃないから

作者: 吉佐稔

先日、妻が二人のママ友との話を聞いて思ったこと。

一人の旦那は、携帯ばかり見て家事、育児に協力しない。

もう一人は、タイマーロックがついた携帯カバーで抑えないと、すぐに携帯を見てしまう。

という話を聞いて、食器洗いの瞑想中に思ったことをざっと書きました。

妊娠から出産まで

 妊娠がわかると行動から食事を気をつける(出産まで継続)

 仕事をしつつ育てていく(つわり、のちの重みに耐えながら)

 つわりが来る(対応策に四苦八苦)

 お腹が大きくなると、動きづらい、寝返りもできない

 重みに耐えながら毎月の検診

 苦痛に耐えて出産(これが一番大変)

これにてゴール。そして、スタート。


出産後(基本自分の時間はない)

 二、三時間おきの授乳(朝晩なんて関係ない)

 寝かしつけ(寝るまで時間かかるし、物音に注意)

 授乳のためアルコール、カフェインは控える(妊娠中から引き続き)

 授乳が落ち着いたら離乳食(限られた食べ物の中で工夫)

 離乳食が落ち着いて普通の物を食べれるようになってようやく一段落

 場合によっては仕事の復帰


ここまで約三年。もの凄くざっくり書いただけで、これ以上にもっともっともっともっと細かく気を付けること大変なことがある。


 じゃあ、男はというと?


妊娠から出産まで

 仕事

 食べる寝る

 妻に気を遣う程度のこと

 浮気(最低)


出産後

 仕事

 食べる寝る

 ちょっとした育児

 

 これだけの差があって、家事、育児をプラスしただけで偉いといわれるのはどうなんだろう。


 じゃあ、妻が家事、育児をプラスしたらというと?


「私もやってきたこと」

「母親なんだから当然」

 などの感想が多いと思う。

「あなたは素晴らしい母親だ」

 なんてお褒めの言葉はなかなかもらえないし、イクメンの女バージョンの言葉は生まれもしない。

 すごいことをしているはずなのに、普通に思われている。まさに不公平。


 先日テレビで家事に名前をつけてみようとか自称イクメンというのを見て、え?って思った自分が居た。

 妻の妊娠から出産、出産しても終わりじゃないのを隣で見てたよね?

 名前つけてまでじゃないと家事ってできない?

 家事、育児したくらいでイクメンなんて恥ずかしくないの?

 イクメンなんて言葉、男が家事育児をしてこなかったからこそ生まれた情けない称号だって思わないの?

 なんていろいろと思わせるテレビだった。


 お腹に赤ちゃんが宿った時点で、母親になる。でも、子どもが産まれてから父親になる。意識の違いと苦労の差がこの時点で違う。そこをはき違えちゃいけない。そもそものスタートラインが違う。


 なんて偉そうなことを書いているけど、自分は妻のためを思って家のことはあまりしていない。自分が家のことをするのはすべては、二人の子どものため。子どものためにやった結果、妻の家事、育児の軽減になればくらいにしか考えてない。

 明日の子どもたちが不自由な思いしないよう、洗濯でも食器洗いでも掃除でも何でもする。子どもたちのためと思ったら、仕事で疲れていようと体が勝手に動く。妻には、よく子どものためにそこまでできるねと感心されるほど。

 そのおかげか、五歳の娘も洗ってと洗濯物は自分に渡してくるし、パパの朝ごはんがいいと言ってくれる。

「ママじゃなくてパパか」

 と口では言ってても、内心はニンマリしてる。

 

 そして十数年後、

五歳の娘が大人になって、

 パパってすごかったんだなって思ってもらえるよう

二歳の息子が大人になって

 家事育児をすることに疑問すら抱かないようになってもらえるよう

 これからも背中で語っていかないとなと思う。そして、いつか子どもたちに労ってもらえる日が来ることを楽しみにしている。

 そう思うと、楽しみで楽しみで今日も家事も育児もやめられない。

別に怒っているわけではないです笑

ただ、家事育児で見える楽しいことを損してるなーって思っただけです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] お父さんだ! と思いました 子どもながらに幼少期の記憶ってけっこう残るもので,吉佐さまのようなお父さんは(表には出さないかもしれませんが)尊敬されると思います
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ