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女子高生、家を買う  作者: 色川玉彩
具体的な家のイメージを固めるの巻
37/42

予算次第

拾われた男おもしろいです。

「怜那に注意。あんまり夢を広げ過ぎると、実際に落とし込んだ時にショックを受けるから、動画を参考にするのはいいけど、お金持ちの人のは参考にならないから気を付けて」


 もなかちゃんが冷たい。

 うう。


「でもでも、すっごいおしゃれなの。ルームツアー見てたら、あれもいいな、これもいいなってなっちゃって」

「ああいうのは自慢したい人たちがわざわざ取ってるんだから、それなりに恵まれた人だったり、美的センスが優れてる人だったりするの。顔出しして人気出てるYoutuberとかTikToker見てみなさいよ。みんな美男美女でしょ。家もおんなじ」

「はぁ……そうだよね」

「その辺に建ってる家って、みんな似たような大きさじゃない?」

「うん」

「つまり中の間取もほとんど似たようなサイズ感なの。16とか18帖くらいのLDKがあって、最低限のトイレ1帖、洗面1帖、お風呂2帖くらいがついてて、あれば3帖くらいの畳部屋。2階には5帖くらいの子供部屋が2つと7帖くらいの主寝室が1つ。あとは隙間を収納にして完成。これが標準」

「あ。今押さえてる選取住宅の家がそうだ」

「でしょ? つまり誰もが理想の家を夢見るけど、結局お金とかのシビアな問題で、そういう家が一般の人の頭打ちの間取になるわけ。それ以上はお金が掛かって来るから。上物だけじゃなくて、土地も広くないといけないし。広くなればその分外構費もかかるからネズミ算的に費用が増えて来る」

「ふむふむ」

「だから基本的には、そのサイズ感は変わらないのよ。あとはその中身を、どうパズルのように組み替えるか。リビングが大きくなれば、他のとこが小さくなるし、回遊動線を目指せば、間取りの制約も多きくなる。ましてや縦長の土地なんて、日当たりを考えたら間取りに変化なんてつけようがない」

「それ、選取住宅でも言われた。じゃあ、怜那のとこの土地なら、自由にできるの?」

「もちろん。そんな形でも自由にできるだけの土地の広さがあるし、土地代も安いからその分上物に回せるし。回遊動線とパントリーも、ホームシアターどころかホームシアター部屋まで作れちゃう」

「お、おぉ~」


 夢が。

 夢が広がる。

 広がりんぐ!


「ふふ。怜那、家作り、楽しい?」

「うんっ。すっごい楽しい! なんだか久しぶりに生き生きしてる! スマホどれ買ってもらおうか悩んでた時くらい生き生きしてる!」

「それはよくわかんないけど……よかったら浅井さんに相談してみる? 怜那の理想の間取、作ってもらおうよ」

「え、でもお金と掛かるんじゃ?」

「何言ってるの。間取りなんて見積もりみたいなものだから、いくらでもタダでやってくれるわよ。私、なんどか遊びで作ってもらったりしたもの」

「そうなの!? タダなの!?」

「気軽においでよ。お父さんとお母さんにも相談なんていらないレベル」

「例えればどんなレベル?」

「怜那が学校帰りにスタバに行くかドトールに行くかをいちいち相談するレベル」

「それは、しないね!」

「でしょ?」


あとスタバもドトールもない!


「よかったら、今日の放課後来る?」

「え、いきなりいいの?」

「いいよ全然。連絡入れとく」

「ありがともなかちゃん! やっぱり持つべきものはもなかちゃんだね!」

「なにそれよくわかんない」


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