表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女子高生、家を買う  作者: 色川玉彩
家の買い方を考えるの巻
16/42

モデスハウス②-1(選取住宅)

 モデルハウスその2!

 ということで私たちが訪れたのは、この辺りだと一番ビッグシティで、何かと交通の便も良いA市である!


「違う。そこの行行亭を超えてから曲がる」

「え。あんなところに道なんかないよ」

「ある。そう書いてあるもん」

「うそだー」


 優那と歩きながら、目的地への入り口を探す。

 この行行亭というラーメン屋さんは家族で良く行くから、この辺りについてはよく知っているつもりなのです。だからその店の裏手に入るような道はなかったし、そこは田んぼが広がっていた。

 でも確かに、不動産のメールでもらった目的地には、優那の言う通り小さな道が見える。比較的新しい。

 恐る恐る曲がって数十メートル進むと。

 

「おぉ~」


 学校のグランドくらいのだだっ広い平地があって、そこはレンガで区分けされている分譲地が広がっていた。まだ建っている家はまばらで、絶賛作業中の家もあって建設作業員の人たちがあちこちで動き回っている。

 さらに、私たちと同じような分譲地を見に来た人たちも何組かいる。


「白武さんですか?」


 視点が定まらずあちこちを見渡していた様子に気づかれたのか、40歳くらいのおじさんが声を掛けながら歩み寄ってきた。


「あ、はい」

「お世話になっております。選取住宅の原島です」


 ご丁寧に名刺を渡される。


「えーっと、本日はお二人で?」


 案の定。私と優那を見ながら両親の姿を探している。

 私は用意してきた言い訳を伝える。


「あー、そうでしたか。かしこまりました……では簡単なご説明だけさせていただいて、あとは家の雰囲気なんかを知っていただければと思います。どうぞ」


 さすが営業さん。

 すぐににこやかな笑顔を作った。

 さすがです!


「こうやって家を見に行くのははじめてですか?」

「あ、いえ。さっき別のところも見せてもらいました」

「そうなんですか。参考までにどちらの会社様のを……?」

「サイコーホームさんのとこです」

「あー、駅前のとこ分譲出してますよね」


 すごい。知ってるんだ。


「どうでしたか?」

「とても綺麗でした。いいなーって。駅からも近いし!」

「ですよね。あそこは強いですよ」


 やっぱりそうなんだ。


「でもここも駅から徒歩10分なので、実は同じくらいなんですよ。後はおそらく、あちらさんより土地代が幾らか安くなると思いますよ」

「そうなんですか?」


 安くなるだって!

 と思って優那を見たけど、何か考え事をしているようで私とは目が合わなかった。

 営業さんはある程度歩くと、とある区画の前で立ち止まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ