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結婚式阻止?2


 遂に、結婚式が始まってしまったわ!

 緊張する私とは対象的に凄く嬉しそうなアルロスを見て、これから起きる事にどうなってしまうのか全く予想がつかないところなのだけど……。

 しかも式場に来ている人達はアルロスの親族だけあって、最高位の魔術師ばかりなのよね。さっきからチラチラ確認しているのだけど、笑顔の人が殆どいなくて怖いのよ!!?

 そして私達の前で神父さんさんが何かを言っているけど、正直何も頭に入ってこないのは仕方がないわよね……。

 

「それでは、二人は誓いの口づけを……」


 待って!?全く話を聞いてない間に、大ピンチな状況になってるわよエイミー!??どうしよう、このままじゃアルロスと本当にキスをしないといけなくなってしまうのだけど!?

 そう思ってフィア様をチラリと見ると、少し焦っているのがここからでもわかってしまったわ。

 もしかしたら作戦が上手くいってないとか……?


「エイミー、こっちを見てくれ」

「え……は、はい」


 アルロスに呼ばれたからそっちを向くけど、なるべくもたもたしてやるんだから!


「えっと……は、恥ずかしくて……」

「まあ、その気持ちはわかる。カッコいい僕とキスができるんだから恥ずかしくもなるよな!」


 相変わらずその自信は何なのかよくわからないわよ!?

 とりあえず今は俯いてなるべく時間を稼ごうと思ったけど、アルロスがそれを許してくれるわけもないのよね……。


「ああ……ダメだ、僕が耐えられない。エイミー、ベールを上げるぞ。その可愛い顔を僕に見せてくれ」

「は、はひっ!!」


 ベールを取られた驚きで、変な声が出たじゃないの!

 しかも、よく見たらもう目の前にアルロスの顔があるのだけど!!?


「目を瞑って、僕に身を委ねていいんだぞ?」

「え、ちょっ……」


 まだ目を瞑ってないのにアルロスの顔が近づいて来て……。

 いやっ!!ファーストキスは護衛さんとしたかったのに!!

 でもファーストキスは子供の頃してたような……って、今はそんな呑気な事考えてる場合じゃないわよ!?

 もう唇が触れ合いそうなんですけど!!?

 なんでもいいから早く爆発して!!!

 そう思った瞬間、遠くでもの凄い爆発音が聞こえて少し地面が揺れたのよ。


 チュドォォォォオォォーーーーーン!!!!


 な、何??今のは爆発音であってるのよね!?

 まさか念じたから想いが通じたのかも?


「な、なんだ!?」

「庭園の方で爆発がおきたらしい!火災もおきているようだから、水魔法が得意なものは急げ!!」


 そういって何人か走っていくのが見えたわ。

 だからチャンスは今しかないみたいね!!


「え、エイミー!!!?」


 私は混乱しているアルロスを突き飛ばすと、とにかく教会の外へと走りだす事にしたのよ。

 まだ殆どの人が爆発物に気を取られているから、今しかここを抜け出すタイミングはないもの!


「おい、花嫁が逃げたぞ!!」

「追いかけろ!」


 もう少しでバレずに外に出られそうだったのに、流石に無理だったみたい!でも振り向くのが怖いから、とにかく前を向くのよエイミー!!

 そして走る私の横を魔法が何度も通過していったわ。

 もしかすると私にも当たってるのかもしれないけど、御守りの効果で防いでくれているみたいで、さっきから何かが割れる音がして怖いわ……。

 だけどそれも長くは続かなかったのよ。


「きゃっ!!」


 どうやら遂に御守りが尽きてしまって、私の足に魔法が当たったみたい。

 そのせいで転けちゃったじゃないの!!?


「でも、どうにか外には出られたんだから!」


 ここからは迎えに来てくれる誰かと合流してってフィア様は言ってたけど……その人は一体何処にいるのかしら?


「こっちだ」

「きゃっ!って、護衛さん!?あの、なんでお姫様抱っこ!!?」

「足を怪我したのだろう?抱えた方が持ち運びやすい」


 え、そんな護衛さんにお姫様抱っこなんて恥ずかしい……。

 って、今は恥ずかしがってる場合じゃないのよエイミー、しっかりして!!


「ありがとうござ……」

「エイミー!!僕から逃げ出すなんて一体どういう……って、お前は前の!?」


 いや、なんでもうアルロスが目の前まで来ているの!?

 しかもその後ろには、親族も控えているし……私たち本当にここから逃げられるのかしら??


「エイミーは返してもらう」

「成る程、花嫁を攫いにきたわけだな!だけどそうはさせない。この敷地にいる間なら俺は前より数倍も強い、今度は絶対にお前になんて負けないからな!!」


 そう言ってアルロスが魔法を放ったのが見えたけど、護衛さんはそれをアッサリと斬り伏せていたのよ。


「くっ、これでもダメなのか!?」

「アルロス、あれを使いなさい」

「父上……?」

「私達が援護すればいけるだろ?」


 アルロスのお父様と後ろにいる親族は一体何をするつもり?

 いや待って、魔力が少しずつアルロスに集まっているのが、肉眼でも見えるのだけど??


「エイミー、あれはまずい。なるべく離れて勢いを殺したところで攻撃を斬るから、しっかり掴まっていてくれ!」

「は、はい!!」


 護衛さんが私を抱えて走りだしたのに、アルロス達は魔力を練り上げているために動く気配はなかったわ。

 それだけその魔法に自信があるということなの?


「僕の最高魔法をくらうがいい!!エクスプロージョン!!!」


 そう唱えた瞬間、遠ざかる私達に向けて炎の塊が一直線に飛んできたのよ。そして私たちの目の前で炎の塊は急激に膨張しはじめたわ。

 待ってよ!?もしかしてアルロスは私ごと焼き尽くすつもりなのかしら??


「ご、護衛さん流石にこれは……!?」

「全力で切り裂く、エイミーは後ろに下がってくれ!はぁあぁあ!!!」


 そして護衛さんは、炎の塊を切り裂くため剣を振り下ろそうとしたのに上手くいかず、その威力に押し返されそうになっていたわ。


「ご、護衛さん!?このままだと焼けちゃいますよ!」

「くっ……だ、大丈夫だ!!」


 護衛さんはまだ攻撃を堪えているのに、もうすでに後ろからアルロス達がこちらに向かって来るのが見えているのだけど!?

 もう、こんなの大ピンチじゃない!!?


「はははっ……!流石に魔力を増幅させたエクスプロージョンは斬れなかったようだな。そのまま炎に飲まれて死ぬがいい!!」

「くっ……」

「護衛さん!!?……て、あれ?」


 これ以上は流石に無理です!と言おうと思った瞬間、突然炎の塊が消失したのよ。

 その光景に動揺したのはアルロス達も同じだったみたいね。


「な、何故僕の魔法が突然……?」

「いや、それだけじゃないぞ!魔法が使えなくなってる!?」


 そんなまさかと周りが混乱し始めたのに乗じて、護衛さんは私を再び持ち上げるとすぐにこの場から逃げ出したのよ。


「お、おい待て!!」


 アルロスの叫び声なんて無視して走り抜ける護衛さんを、私はずっと見上げていたわ。

 あら?護衛さんの仮面にヒビが生えているような……。

 そう思って仮面に触れた途端に、仮面はピシリと音を立てて崩れ落ちてしまったの。

 でも現れたその素顔に、私は暫く思考がフリーズしてしまって何も言えなかったのよ。


「……え?」

「くっ……さっきの魔法の影響か……」


 仮面が落ちてしまった彼は、チラリとこちらを見ると私に言ったの。


「エイミー、後で話すから今は大人しくしていてくれ……」


 そして私は固まったまま、気がつけばフィア様の家まで連れて来られていたのです。



 遂に、結婚式が始まってしまったわ!

 緊張する私とは対象的に凄く嬉しそうなアルロスを見て、これから起きる事にどうなってしまうのか全く予想がつかないところなのだけど……。

 しかも式場に来ている人達はアルロスの親族だけあって、最高位の魔術師ばかりなのよね。さっきからチラチラ確認しているのだけど、笑顔の人が殆どいなくて怖いのよ!!?

 そして私達の前で神父さんさんが何かを言っているけど、正直何も頭に入ってこないのは仕方がないわよね……。

 

「それでは、二人は誓いの口づけを……」


 待って!?全く話を聞いてない間に、大ピンチな状況になってるわよエイミー!??どうしよう、このままじゃアルロスと本当にキスをしないといけなくなってしまうのだけど!?

 そう思ってフィア様をチラリと見ると、少し焦っているのがここからでもわかってしまったわ。

 もしかしたら作戦が上手くいってないとか……?


「エイミー、こっちを見てくれ」

「え……は、はい」


 アルロスに呼ばれたからそっちを向くけど、なるべくもたもたしてやるんだから!


「えっと……は、恥ずかしくて……」

「まあ、その気持ちはわかる。カッコいい僕とキスができるんだから恥ずかしくもなるよな!」


 相変わらずその自信は何なのかよくわからないわよ!?

 とりあえず今は俯いてなるべく時間を稼ごうと思ったけど、アルロスがそれを許してくれるわけもないのよね……。


「ああ……ダメだ、僕が耐えられない。エイミー、ベールを上げるぞ。その可愛い顔を僕に見せてくれ」

「は、はひっ!!」


 ベールを取られた驚きで、変な声が出たじゃないの!

 しかも、よく見たらもう目の前にアルロスの顔があるのだけど!!?


「目を瞑って、僕に身を委ねていいんだぞ?」

「え、ちょっ……」


 まだ目を瞑ってないのにアルロスの顔が近づいて来て……。

 いやっ!!ファーストキスは護衛さんとしたかったのに!!

 でもファーストキスは子供の頃してたような……って、今はそんな呑気な事考えてる場合じゃないわよ!?

 もう唇が触れ合いそうなんですけど!!?

 なんでもいいから早く爆発して!!!

 そう思った瞬間、遠くでもの凄い爆発音が聞こえて少し地面が揺れたのよ。


 チュドォォォォオォォーーーーーン!!!!


 な、何??今のは爆発音であってるのよね!?

 まさか念じたから想いが通じたのかも?


「な、なんだ!?」

「庭園の方で爆発がおきたらしい!火災もおきているようだから、水魔法が得意なものは急げ!!」


 そういって何人か走っていくのが見えたわ。

 だからチャンスは今しかないみたいね!!


「え、エイミー!!!?」


 私は混乱しているアルロスを突き飛ばすと、とにかく教会の外へと走りだす事にしたのよ。

 まだ殆どの人が爆発物に気を取られているから、今しかここを抜け出すタイミングはないもの!


「おい、花嫁が逃げたぞ!!」

「追いかけろ!」


 もう少しでバレずに外に出られそうだったのに、流石に無理だったみたい!でも振り向くのが怖いから、とにかく前を向くのよエイミー!!

 そして走る私の横を魔法が何度も通過していったわ。

 もしかすると私にも当たってるのかもしれないけど、御守りの効果で防いでくれているみたいで、さっきから何かが割れる音がして怖いわ……。

 だけどそれも長くは続かなかったのよ。


「きゃっ!!」


 どうやら遂に御守りが尽きてしまって、私の足に魔法が当たったみたい。

 そのせいで転けちゃったじゃないの!!?


「でも、どうにか外には出られたんだから!」


 ここからは迎えに来てくれる誰かと合流してってフィア様は言ってたけど……その人は一体何処にいるのかしら?


「こっちだ」

「きゃっ!って、護衛さん!?あの、なんでお姫様抱っこ!!?」

「足を怪我したのだろう?抱えた方が持ち運びやすい」


 え、そんな護衛さんにお姫様抱っこなんて恥ずかしい……。

 って、今は恥ずかしがってる場合じゃないのよエイミー、しっかりして!!


「ありがとうござ……」

「エイミー!!僕から逃げ出すなんて一体どういう……って、お前は前の!?」


 いや、なんでもうアルロスが目の前まで来ているの!?

 しかもその後ろには、親族も控えているし……私たち本当にここから逃げられるのかしら??


「エイミーは返してもらう」

「成る程、花嫁を攫いにきたわけだな!だけどそうはさせない。この敷地にいる間なら俺は前より数倍も強い、今度は絶対にお前になんて負けないからな!!」


 そう言ってアルロスが魔法を放ったのが見えたけど、護衛さんはそれをアッサリと斬り伏せていたのよ。


「くっ、これでもダメなのか!?」

「アルロス、あれを使いなさい」

「父上……?」

「私達が援護すればいけるだろ?」


 アルロスのお父様と後ろにいる親族は一体何をするつもり?

 いや待って、魔力が少しずつアルロスに集まっているのが、肉眼でも見えるのだけど??


「エイミー、あれはまずい。なるべく離れて勢いを殺したところで攻撃を斬るから、しっかり掴まっていてくれ!」

「は、はい!!」


 護衛さんが私を抱えて走りだしたのに、アルロス達は魔力を練り上げているために動く気配はなかったわ。

 それだけその魔法に自信があるということなの?


「僕の最高魔法をくらうがいい!!エクスプロージョン!!!」


 そう唱えた瞬間、遠ざかる私達に向けて炎の塊が一直線に飛んできたのよ。そして私たちの目の前で炎の塊は急激に膨張しはじめたわ。

 待ってよ!?もしかしてアルロスは私ごと焼き尽くすつもりなのかしら??


「ご、護衛さん流石にこれは……!?」

「全力で切り裂く、エイミーは後ろに下がってくれ!はぁあぁあ!!!」


 そして護衛さんは、炎の塊を切り裂くため剣を振り下ろそうとしたのに上手くいかず、その威力に押し返されそうになっていたわ。


「ご、護衛さん!?このままだと焼けちゃいますよ!」

「くっ……だ、大丈夫だ!!」


 護衛さんはまだ攻撃を堪えているのに、もうすでに後ろからアルロス達がこちらに向かって来るのが見えているのだけど!?

 もう、こんなの大ピンチじゃない!!?


「はははっ……!流石に魔力を増幅させたエクスプロージョンは斬れなかったようだな。そのまま炎に飲まれて死ぬがいい!!」

「くっ……」

「護衛さん!!?……て、あれ?」


 これ以上は流石に無理です!と言おうと思った瞬間、突然炎の塊が消失したのよ。

 その光景に動揺したのはアルロス達も同じだったみたいね。


「な、何故僕の魔法が突然……?」

「いや、それだけじゃないぞ!魔法が使えなくなってる!?」


 そんなまさかと周りが混乱し始めたのに乗じて、護衛さんは私を再び持ち上げるとすぐにこの場から逃げ出したのよ。


「お、おい待て!!」


 アルロスの叫び声なんて無視して走り抜ける護衛さんを、私はずっと見上げていたわ。

 あら?護衛さんの仮面にヒビが生えているような……。

 そう思って仮面に触れた途端に、仮面はピシリと音を立てて崩れ落ちてしまったの。

 でも現れたその素顔に、私は暫く思考がフリーズしてしまって何も言えなかったのよ。


「……え?」

「くっ……さっきの魔法の影響か……」


 仮面が落ちてしまった彼は、チラリとこちらを見ると私に言ったの。


「エイミー、後で話すから今は大人しくしていてくれ……」


 そして私は固まったまま、気がつけばフィア様の家まで連れて来られていたのです。


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