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フィアのお部屋会議4(スペリア視点)


 事件が起きました!

 エイミー様がアルロス様に誘拐されてしまったのです。

 今、だいぶ動揺しています、スペリアです。


「なんで、あの男をエイミーのところに置いたんだ!?」

「ワタクシもまさかアルロスがエイミー様の事を、あんなにも好きなにるとは思ってもおりませんでしたわ!少しでもアルロスに良い影響を与えられたらよかっただけですのに、どうしていつもあの子は斜め上を行ってしまうのでして……?」


 そう言い争っているのは絶賛大混乱の殿下と、珍しく半泣きのフィア様です。


「僕がもっと早く二人の様子を見に行けていれば……」

「仕方がありません。あのときの殿下は後日開催される、『夏休み直前、ドキドキスポーツ大会』開催委員会の会議がある日でしたからね」

「その名前なに!?こっちはドキドキしてる場合じゃないし、その変なやつのせいで僕はエイミーのところまで間に合わなかったんだそ!?」


 確かに名前は変ですけど、ただのスポーツ大会ですから仕方がありません。

 そんな訳で殿下が様子を見に行った頃には、すでにエイミー様は連れ去られた後だったようで、翌日フィア様に結婚式の招待状が届いたことで、はじめてことの結末を知ったのです。


「殿下、ここはエイミー様を奪いにいくしかありませんわ?」

「奪いに……?」

「ええ、結婚式当日に花嫁を奪いにいくのですわ!」

「でも僕のまま出て言ったら、また悪女になるってエイミーに嫌われちゃうよ」

「もう、何のために今まで変装してきたと思っているのでして?」


 フィア様に言われて、殿下はようやく言われた事を理解したようですね。


「そうか、僕が白馬に乗った王子様の変装をしていけば……って、僕はすでに王子だよ!?これはどうしたら……」

「違いますわよ!?護衛の変装ですわ!!」

「や、やだな。ジョークだよ、ジョーク!護衛の変装だってわかってるよ!」


 いや絶対この人、わかってなかっただろ……。


「結婚式の日も、開催場所もわかっておりますわ。ですからワタクシが裏から手を回しますので、殿下は当日護衛の姿でエイミー様を式場から連れ出して下さいまし!」

「わかった。しかしあの魔術集団から上手く連れ出せるだろうか……」

「問題はそこですわね。ラミュー家は有名な魔法一家ですわ。そこには勿論、アルロスなんかよりも強い魔法使いが沢山いますもの。殿下はとても強いですけど、お一人では苦しいかもしれませんわ……」


 そしてお二人はまた悩みはじめてしまったのです。

 確かにあの魔法狂の集団からエイミー様を助け出すのは至難の技だと俺でも思いますからね。

 でも魔法使いだからこその弱点もあると思う訳ですよ。


「あの、フィア様お抱えの魔法使いのなかに魔法封じができる方はいないのですか?」

「おりますけど、結婚式場はラミュー家の敷地内ですわ。その範囲に魔法封じを施すのは至難の技ですわよ」

「じゃあ、僕がそれを手伝おう!」

「いやいや、何言ってんですか!?殿下は手伝いより護衛役に集中して下さいよ!」


 確かに殿下が手伝えば早く解決するとは思いますよ。

 だけど、殿下にはエイミー様をお助けする大事な役目を全うして欲しいのです。

 ここまできたら、殿下にはエイミー様の本当の王子様になって頂かないと困りますからね。


「というわけで、手伝うのは私がやります」

「ええ!?スペリアが?本当に出来るのか??」

「なんで、凄い煽ってくるんですか!?僕はこれでも殿下の従者に選ばれるぐらいには優秀なんですよ」


 普段は全く役に立ってるところ無いですけどね。

 やればできる男ですから。


「スペリア様がやるのでしたら、私も手伝いますわ……!」

「それもだめですよ!?フィア様にはアルロス様を安心させるお役目がありますから。当日フィア様の様子がおかしければ、スペリア様はすぐに気がついてしまいますから、わかりましたか?」

「そ、そうですわよね……私にも役目があるのですもの、そのためにがんばりますわ!」

「それでは、3人で当日に向けて頑張りましょう!」

「「おー!!」」


 3人の気持ちが一つになりましたね。

 この気持ちがあれば、絶対にエイミー様をお救い出来るはずです!


「しかし、もしエイミーを攫ったあとはどうしたら良いんだ?すぐにラミュー家にまた連れ戻されてしまうのではないか?」

「確かにそうですわね。でしたら、暫くはワタクシの家で匿う事にしますわ。その間にワタクシがアルロスを説得してみせますわよ!」

「よし。そこはフィアしか出来ないからな、よろしく頼む。でも僕はエイミーから離れてみてはじめてわかったよ。やっぱりエイミーの事が好きだし、誰にも渡したくない」

「でしたら、その気持ちをエイミー様にちゃんと伝えてくださいな」


 その言葉に殿下は深く頷いて、俺たちはラミュー家攻略ための話し合いを始めたのでした。


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