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フィアのお部屋会議2(スペリア視点)


 フィア様から突然、緊急会議だと殿下と一緒にご自宅にまた呼ばれました。

 嫌な予感しかしない俺こと、スペリアです。


「お二人にお集まり頂いたのは他でもありませんわ!!この後すぐにエイミー様がお見えになります。いいですこと?この間の訓練の成果を見せるときがきましたのよ!!」

「いやいや、ちょっと待て!!エイミーが来るなんて聞いてないぞ僕は!!!???」

「あら、ワタクシ言いませんでした?」

「聞いてないよ!!??」


 俺も聞いていませんが、ここで口を出すとややこしくなりますから、成り行きを見守る事にしましょう。


「殿下、大丈夫ですわ!この前の訓練を思い出してくださいまし!」

「いやいや訓練って、たいしたことしてないじゃないか!!僕なんて喋らないようにするために、二人に話しかけられても頷くか、首を振るしかさせてもらえないよくわからない訓練しただけだぞ!?」

「いえ、それではなくもう一つのほうですわ!」

「え?もう一つ……ってなんかやったっけ、スペリア?」


 お願いだから俺に話しかけてこないで!!?

 いやまぁ、殿下はショックの余り覚えてないかもしれないですが、確かにやってましたけど。


「えーっと……1つはエイミー様に嫌われるために、人に嫌われる言葉を言う練習ですね。殿下が心にダメージを負ったのはこちらです。目の前にいなくてもエイミー様の悪口は言えないと……」

「ひぇっ!?そんな心が苦しくなる特訓したら、僕の心が死んじゃうに決まってるじゃないか!!!」


 それをした結果、殿下の心が実際折れましたからね……。


「なんで目をそらするんだよ!!それからもう一つはなんなんだ?」

「えっと、それは……へ、変態になるための訓練かと……」

「何だよその訓練!?」

「あら、殿下。どちらも覚えておいでではないのですか?護衛として嫌われるためには、変態になり切る事が大事だとあれ程いいましたのに!!」


 一応フィア様は、エイミー様が普段の殿下のような人は好きじゃない=変態は好きじゃないと思ったからこそ、そんな訓練をしていたわけなんですけど……。

 流石に殿下も記憶を無くすほど特訓がキツかったみたいですね。


「とにかくエイミー様に失礼な事を沢山して、そして迷惑をかけたと言う証拠ができれば、ワタクシは護衛を解雇せざるを得なくなりますわ!そうすれば我が家の護衛さんと言う存在はいなくなり、エイミー様も何処に行ってしまったかわからない護衛さんの事は、諦めるしか無くなるわけですのよ!!」

「それはそれでエイミーがその存在を忘れられない人物にならないか、不安なんだけど……?」

「う、うるさいですわね!!その前に護衛としてとっとと嫌われて下さいまし!あ、あとスペリア様はワタクシと一緒に、2人を見守りますわよ?」


 え?そのためだけに俺、呼ばれたの???

 絶対に来なくてもよかったやつじゃないか!?

 でも俺は殿下の従者だから、どちらにせよついていかないといけないけどさ……。

 でも、フィア様と2人きりにはなりたくないからな!!?


「え、ええ……わかりました。ちゃんと2人を見守らせてもらいますよ」


 はぁ……もう後はどうにでもなれ!!!

 って、フィア様は楽しそうに腕を突き上げてるし……まぁ、フィア様がそれでいいなら殿下には申し訳ないですが、俺はもう何もいいません。


「よーし、これで全て大丈夫ですわね!!」

「いやいや、僕は何も大丈夫じゃないけど!!?」

「大丈夫ですわ!殿下は普段通り変態を演じればいいだけでしてよ?」

「僕、別に変態じゃないよ!!!?」

「え、あら……そうでしたの」

「何で凄く残念そうな顔するんだよ!!」


 すみません殿下……そういう残念なところだけは同意しますね。


「ともかくですわ!今まで殿下としてキープしていたからこそ、エイミー様に出来なかった事を無言でして差し上げるだけでよろしくてよ?」

「確かにしたかったことは沢山あるけど……それじゃあ、この間の特訓の意味は!!?」

「特に意味はありませんわよ?」

「ないの!!!?」


 もしかしてその特訓に付き合わされた俺も、意味なかったのかよ!!!??


「いいましたでしょ?大事なのは気持ちですわ!」

「いつそんな事、言った!!?」

「心の中でワタクシいつでも言ってましてよ!!」

「そこは口に出して言ってよ!!???」


 殿下が怒るのも無理ありませんね。

 それにフィア様は、どうも相手に何かを伝えるのが苦手な方だと最近知りました。


「そんなことグダグダ言わないで下さいまし、とにかく時間がありませんわよ!!」

「えっと、エイミーが来るまで後どれぐらい……」

「もう、30分前ですわ!!」

「そんなのすぐじゃん!!!僕まだ着替えてもないけど??」

「大丈夫ですわ、殿下の登場は少し後ですもの。でも早く着替えて待機して下さいまし?」

「く、これもエイミーのためだからな!!」


 そんな捨て台詞をはいて、殿下は部屋から出ていったのだ。

 いや、まった。まずい……フィア様と2人きりになったのでは?


「スペリア様、今日は殿下が見えるまでガンガンアタックいたしますわ!!」

「で、でも……もうすぐエイミー様が来ますよ?」

「大丈夫ですわ!エイミー様には伝えてありますのよ?だから安心してくださいまし?」


 どこが安心なんだ!!?むしろ不安要素しかないんだけど??

 ってか、なんでエイミー様は普通に受け入れてるんだよ!?


「さあ、今日のためにスペリア様の衣装も用意しましたのよ?もちろん着てくださいますわよね?」

「俺に拒否権なんてありませんから……」

「そういうのではなくて!!わ、ワタクシが選んだので……好みじゃなければハッキリと言って下さいまし?」


 あぁ、そんな顔を赤くしながらいわれたら……。

 俺はどうするのが正解なのか誰か教えてくれーーーー!!?




 そんな事を考えてる間に、気がつけばエイミー様が来たと言う連絡があったのです。

 俺の登場はほんの少し後らしく、待機を命じられましたが……。

 なによりもフィア様が選んでくれた服に身を包んだ俺ですけど、これオーダーメイドっぽいのですがサイズぴったりすぎませんか???

 フィア様……一体どこでサイズを!!!??

 考えると怖いので俺は考えるのをやめて、とりあえず無になる事にしました。


 でも俺の為に選んでくれた服は正直、凄く気に入ってしまったのです。

 でも、この後の事を考えると胃が辛い……。

 そして今日も胃薬がかかせない俺なのでした。


 とにかく、何も起こらない事を祈るまでです。


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