表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/65

好きな人探し2


 ついにガーデンパーティーが始まったわ。

 流石フィア様から直接招待状が送られてきた方々、正直言って私と釣り合う気がしないのだけど??


「おい、エイミー」

「ぴゃっ?」


 突然名前を呼ばれて私は咄嗟に変な声を上げてしまったわよ、恥ずかしい……。

 ってよく見たらこいつ、カロスじゃない!!?

 カロスは私の幼馴染で、赤茶色の髪に目つきがとても悪い三白眼のとてもイヤミな男なんだから!!


「な、なんであんたがここにいるのよ!?」

「それはこっちの台詞だぜ?ここは結婚願望のないお前みたいなのがいるところじゃねぇって」

「は!?そんな事言ったら、あんただってないでしょ?」

「俺は……ちっ、お前には関係ねぇだろ」


 な、なんて態度なのよ!!!?

 本当にこんなので、出会いを求めに来たとでもいうのかしら?


「おい、エイミー。今日のお前……えっと、その綺麗な花にたいしてよく似合ってるから、変なのにつかまるなよ」

「は?私が花を引き立ててるって言いたいの??」

「うるせぇ!全く、俺の気も知らねぇくせに……」

「なんなのよ?って、ちょっと腕つかまないで!」


 カロスはいつも意地悪だけど、今日は特に意味がわからないわ!?

 しかも腕を掴んだまま私をどこかへ連れて行こうとしてるし、そんなの困るのだけど?


「心配だから、今日はもう一緒にかえるぞ」

「い、嫌よ!私は今日彼氏を作りにきたんだから」

「は?」


 いや、は?って言いたいのはこっちの方よ!!


「それなら、俺が彼氏になってやる。これでいいだろ、早く帰るぞ」

「はぁーーーー!?」

「って、うるせぇな。何か文句あるのかよ?」

「文句しかないんですけど!!?」


 そんな睨まれながら言われても、全く嬉しくないしカロスは意地悪だからノーセンキューなのだけど!!?


「そんなに拒否しなくてもいいじゃねぇか」

「そんな愛の全くない感じないこと言われたら、拒否するわよ」

「……愛情があれば受け入れてくれんのかよ」

「は?」


 え?今なんて????

 あら、やだ。聞き間違いかしら……私もついに難聴デビュー??


「とにかく、エイミーに恋人はまだはえーんだよ。だから帰るぞ!」

「い、嫌よ!!腕を離して!」


 ここで彼氏を作らないと、殿下に言い寄られる日々がまたはじまってしまうのよ!?


「…………!」

「って、なんだコイツ?全身鎧野郎??」

「あっ!護衛さん!!」

「は?護衛??って、腕を持ち上げんな!いてーだろうが!」


 護衛さんは私を掴むカロスの腕を持ち上げて、何故か首を横に振っているのだけど……?


「ああ、なんだって?」

「…………っ!」

「い、いやわかんねぇよ!!?」


 いや、私の方を向かないでカロス。私も全くわからないわよ!!!??

 でも護衛さんはひたすら首を振っているから、今帰るのは駄目だといってるのかもしれないわ!適当に付け加えておきましょう。


「えっと、護衛さんはまだ帰るのは駄目だって言っているわ。そして腕を離しなさいとも言っているみたいね」

「いや、本当かよ……」


 でも護衛さんはコクコク頷いてくれているから、どうもあってたみたいね。よかったわ。


「それにカロスだって、出会いを求めてここに来たんでしょ?」

「いや、俺は……くそっ、お前がいるなら意味がねぇんだよ。今日はもう調子狂ったから、俺はもう行くけどよ。いいか、絶対に変な物をつまみ食いするんじゃねぇぞ!!」

「しないわよ!!!」


 何でつまみ食いなのよ!!?なんなのコイツ、私の事小さい子供だと思ってないかしら??全く憤慨しちゃうわ!


「おい、それとそこの護衛。こいつのことしっかり守ってくれよ」

「は?そんな簡単に危険な目になんてあわないわよ」

「あああ!!!全くお前は危機管理が抜けすぎだ。とにかく、絶対に変なのにつかまるなよ!」


 そう言うとカロスは足早に出口に向かって歩いていってしまったのだけど、あいつ本当に帰るのね……。本当、何しにきたのかしら?


「そうだ、護衛さん。私の事助けて下さったのですよね?」

「…………(コクコク)」

「ふふ。護衛さんは優しいのですね……」


 何故からしか、護衛さんといると凄く心が落ち着くわ。

 きっと周りにはうるさい人達しかいないからかしら?

 そう思ったら、なんだか護衛さんの事がこの中にいる誰よりも気になってしまって、つい質問していたのよ。


「えっと、護衛さんはおいくつなんですか?」

「………………」


 やはり喋ってはくれないのね。

 って、護衛さんが指で数を教えてくれてるわ!


「えっと、17歳ですか?」

「…………(コクリ)」

「まあ!そんなに若いのに護衛を任されているなんて、とても腕がいいのですね。凄いわ!」


 年も近いし、相性もよさそうじゃないかしら?

 って、私ったら護衛さんは今日の参加者じゃないんだから、お相手になんて考えたら駄目じゃない。


「突然聞いてしまってすみません。とりあえず、次は階段の上に行ってみますね」


 そう言うと、護衛さんは私を見守るように少し距離を離してしまったので、少し寂しく思ってしまったわ。

 でも今日は沢山殿方が来ているのだもの、きっと同じように気が合う人だっているはず!!



 そう思って挑んだのに、何故か護衛さん以上に相性がよさそうなお相手は、全く見つからなかったのよね……。

 んー、おかしいわね?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ