表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/65

殿下の執務室 5(殿下の従者視点)


 今日は何故かフィア様がこの執務室にいる為、殿下はずっと死にそうな顔をしています。

 そんな間に挟まれて、とても嫌な予感しかしないスペリアです。


 そして今はフィア様が殿下に詰め寄っていますが、婚約者様との甘いひと時という感じでは全くないところが凄いです。

 もう殿下が脅されてヤバい的な意味です。


「あなたにエイミー様はもったいないですわ!潔く諦めてはいかがかしら?」


 フィア様のトドメの一言が今決まった見たいですが、俺は殿下を応援しますよ!

 殿下頑張れ!!


「僕は君に何を言われようが、誰かに文句を言われたとしても絶対にエイミーの事、諦めるつもりはない」

「何故かわかりませんが、殿下はエイミーさんにだけ信じられない程執着していますのね?」


 確かに、それは常日頃から思っていました。

 初恋というだけではこんなに執着するものなのでしょうか?恋愛経験のない俺には全くわかりませんね。


「一体それの何が悪いんだ!?」

「いえ、ワタクシそれはとても良い事だと思っていますわ。それならばその意思を貫き通せばいいのですわ。ワタクシこれでも、殿下とエイミーさんはお似合いだと思っているのですから……」

「ええ!?フィアがあり得ないこといいだしたよ、スペリア!!」


 俺も驚きの余り一瞬口が空いたままでした。

 本当に、これはフィア様なのでしょうか?もしや、偽物ではないですよね??


「あなた方失礼ですわよ!!それに、ワタクシお似合いと言っただけで認めるとはいっておりませんわ!」

「なんで!!?」

「ワタクシがエイミー様の味方だからですわ!!」

「えぇっ!!酷いよっ!!?」


 ああ、よかった。やはり本物のフィア様でしたね。いや、本物でよくなかったというべきなのか……悩みどころですね。


「くっそー、僕の味方はスペリアお前だけだ!!フィアに僕の代わりになんか言うんだ!!」


 何その無茶振り!?


「え、えっとー」

「スペリア様は、殿下よりもワタクシの味方ですわよね?」


 ヒィッ!!!

 ニッコリ笑顔でそんなこと言われたら、怖くて無理です!


「殿下、すみません!!私は命欲しさにフィア様を選ぶしか選択肢はありませんでした!!!どうかこのチキンハートをお許し下さい!」

「す、スペリアまで寝返っただと!!?」

「おーほっほっほっ!!この部屋には殿下の味方はいなくてよ?さあ、早く尻尾を巻いて逃げるがいいですわ!」

「ちくしょー!フィアめ、覚えてろよ!!!」

「殿下、待ってください、それは流石に悪役っぽいですよ!?」


 俺の静止なんて聞かずに、殿下が外に飛び出していっちやったんですけどー!!

 ちょっと、ちょっと!!殿下、俺をフィア様と2人きりにしないでーーー!!?

 って、目の前にフィア様が待機してるんですけど!?


「フフフ……スペリア様、ようやく2人きりになれましたわね……」

「ひぇっ!!」


 ニッコリ笑いながらフィア様が俺の方に歩いてくるのが怖いのですけど!!

 俺は数歩後ろに下がろうとしたのですが、椅子に足を引っ掛けてそのまま座ってしまったのです。

 俺、大ピンチ!!!


「スペリア様、お慕いしておりますわ。だから待っていて下さい。ワタクシ頑張ってあなたに相応しい女性になりますから……」


 いやまって、俺の肩に手をおかないでーー!!?

 いつからだろうか、フィア様は昔から2人きりになると、こうして俺を口説いてくるようになったのだ。

 そして、フィア様がずっと殿下に厳しく当たるのは、どうやら殿下を部屋から追い出して俺と2人きりになりたいから、らしいのだけど……。


 何でだよ!?何で俺なんだよ!!?

 おかしいだろ!年齢が10歳も離れてるんだぞ!!

 このままだと俺がロリコンの疑惑をかけられてしまう。

 一体どうしたらいいんだ……!!?

 よし!とりあえず、まずは離れてもらう事にしましょう。


「フィア様、そんな簡単に殿方に触れるものではありませんよ?」


 そう言って俺に触れてる手を離すために、そっとその手を取っただけなのに、何故かフィア様の顔が真っ赤になったんですけど??


「あ、あの……手、手が……」

「ああ、手を触れた事は申し訳ありません。不可抗力ですので」


 とりあえず愛想笑いしておこうと、ニッコリ笑って手を離しておきますね。


「あ……ああ……」


 それしか言わなくなったフィア様は一体どうしたのでしょう……本当に大丈夫だろうか?

 そう思って心配で見ていただけなのに、さらに顔がさらに赤くなったのですけど……。

 でもこうしていたら普通の少女なのに、一体どうしてああなるのか、不思議でありませんね。


「……スペリア様はずるいです」

「何が!?」


 突然の言葉に俺は驚愕なんですけど?


「でもワタクシ、絶対に諦めませんから……!!」

「へ……?」


 いや、さっきのどこにそんな要素が??

 そう言ってフィア様も部屋を飛び出て行ったのは、俺にとって良かったいうべきなのでしょうか……?

 でも今後もフィア様について考えてはいけませんね。

 このままだと、ロリコン一直線になってしまいますからね!?

 そう。俺は断固ロリコンではない!!


 それにしても、今日も胃が痛くなるような日でしたね。

 しかもフィア様のせいで仕事が全く進んでないので、殿下早く帰ってきて!!!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ