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パーティー2


 えっと、よく考えたら今の状況がおかしいことに気がついたわ。

 パーティー会場から離れていたら、殿下まで私を追いかけて来てしまって……。

 ちょっと待って!!

 殿下はここにいたらダメな存在よね!!?


「あ、あの殿下つかぬ事を聞きますが、パーティーを抜け出しても大丈夫だったのですか?」

「えっと、それはー。実はフィアを置いてきてしまったんだ……」

「ななな、なんですってーーー!!!!」


 どうしましょう!どうしたらいいの!!?

 もしここにいるのが誰かにバレてしまったら、私はついに殿下を奪い取った悪女デビューが目前だというのかしら!!?


「もう、殿下の最低男!!婚約者様が可哀想ですよ!!」

「最低男……!?この僕が……」

「何で自覚がないのよ!!!!何よりこの状況を作り出したのは殿下のせいなんですからね?」


 これは本格的に不味いわよエイミー!

 パーティー会場がどれぐらいの騒動になってるかわからないもの!!



「それよりもエイミー、すぐにここを離れるんだ?」

「へ?」

「先程連絡が入った。フィアが暇すぎてこちらに向かってくるらしい……」

「婚約者様がこっちに来てる!!?」


 なんか暇すぎてとか聞こえたけど、そこは気のせいよね……?

 それよりも出会ってしまっては凄く気まずいわ!

 早くここを離れましょう……。


「あの、離れるといっても怪しまれるのではないですか?」

「そこは安心してくれエイミー、君のことを愛している僕がなんとかするから!!」

「えぇ!?今の話に愛は関係ないですよね!!?」


 そんなキリッと言われても、殆どあなたのせいなんでけど!!?

 って、従者の方が誰かを連れてきたわ……まさか!!


「ユリア様!!!」

「エイミーちゃん!よかったわ無事だったのね~」


 なんか、ユリア様はすごくにこやかだけど一体どこにいたのかしら?


「この庭園にて、ユリア嬢が迷子になっているところを捕獲しました!」

「スペリアよくやった!これでエイミーを安全に送り届けることができるな!!」


 殿下の従者様、いつもありがとうございます!

 スペリア様に感謝の念を送っておきましょう!!


「さあ、エイミーとユリア嬢は早くここを離れるんだ」

「いや、殿下に言われなくても早く戻りたいぐらいですから……」

「……え?なんで!?」


 そんな真顔で言わないで!!!

 殿下の側に1秒でも今はいたくないからよ!!

 なんて、言えないわ。



「とにかく、二人はあの悪魔が来る前に早くここを立ち去るんだ!!」

「悪魔?」

「フィアのことだ!!」

「いや、婚約者様のことじゃないですか!!!?」


 なんで悪魔って読んでるのか全くわからないわ……。

 でも、それを聞くのは諦めましょう。

 今はここを立ち去る事を真っ先に考えるのよ!


「さあ、ユリア様。早くここを立ち去りましょう!」

「そうですね。とても楽しいものも見れましたし、殿下には御礼申し上げますわ~」


 なんでユリア様は、御礼してんの!!!?

 私と逸れた間に一体何が!?


「それではごきげんよう~」

「では、私もこれで失礼します!」

「ああ、エイミーまた後で……」


 後で??いやいや、きっと聞き間違いよ!

 私はこれ以上このパーティーで殿下に絡まれたくないわ!!



「オホホ、相変わらず殿下は面白いわね~」

「全く面白くないです!!本当迷惑なんですから!」

「でもエイミーちゃん、さっきは殿下に泣いて抱きついていたじゃない?」


 !!!?


「ま、まさか……ユリア様。先程の見ていました?」

「ええ、バッチリよ~!」

「何処からですか!!?」

「エイミーちゃんが隠れるところからよ?」

「それ、最初からじゃないですか!!!!?」


 ユリア様はいなくなったのではなくて、ただ私を観察するために隠れていたということ?


「オホホ……だって絶対に面白いことが起きる予感がしたんだもの、仕方がないわよね~?」

「全く面白くないですし、仕方がなくないです!!」


 全く皆して私を揶揄うんだもの!!

 私の味方は実はいないんじゃないかしら?

 ようやく庭園を越えてあとはパーティー会場に入るだけなのに、なんだか疲れちゃったわ。



「あら、そこの方々?」

「はい、私達の事ですか?」

「そうよ、あなたよ!!」


 なんか凄いプラチナブロンドの美少女に声かけられちゃったんだけど、どうしよう?

 

「あなた……」

「はい?」

「道を尋ねてもよろしいのかしら?」

「私も数回しか来たことがないので、お役に立てるかわかりませんが……」

「そこは大丈夫ですわ!ワタクシとても寛大でしてよ!!お~ほっほっほっほっ!!!」


 高笑いをする少女は笑い終えると真面目な顔をで言い放った。 


「庭園は一体どちらだったかしら?」

「え?庭園……?」

「ええ、何故か先程から同じところをグルグルしてしまって、辿り着けないのですわ~」


 いや、辿り着けないって……?

 ここ庭園の目の前ですけど???

 え?これは答えるべきなの?どっち!!?


「でしたら、後一歩でしたわね~。庭園はすぐそこですよ?」


 ユリア様、ナイスアシストです!!


「あら、ワタクシったらただ草が生い茂ってる場所かと思っておりまして、全く気がつきませんでしたわ!オホホホ!!」


 え?この庭園の事を草が生い茂ってるって、どういう……?


「では、お二方協力ありがとうございますわ!ワタクシこれに失礼致しますわ~、おーほっほっほっほ~!!」


 ようやく嵐は去ったわ……。

 一体何だったのかしら?


「エイミーちゃん、気がついたかしら~?」

「えっ?何をですか??」

「今の方、殿下の婚約者様であるフィーリア・ブレイズ侯爵令嬢よ?」

「殿下の婚約者!!!?」


 え?今の人が!!?

 いやぁああ!!よくわからないうちに出会ってしまったわ!!

 前々から少し変な方だというのは何となくわかっていたけど、絶対に関わりたくないタイプじゃない……!


「ユリア様、もう早く会場に戻りましょう!!」


 これ以上、おかしな相手に関わりたくないわ!

 そうよ、早く戻って今度こそ普通のパーティーを楽しむんだから!!


 まだパーティーの時間はあるわ!

 パーティーを楽しむために頑張るのよエイミー!!


 なんだか疲れ果てた私は、ようやくパーティー会場に戻る事ができたのでした。

 もう、本当に疲れたわよ……!!


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