霊力の導き
東方呪幻郷2話となっております!
この物語は二次創作です。
物語の設定やキャラ設定が違う場合があります。
その辺を理解した上でお楽しみください。
霊夢「あら、あなたたちこんなところでどうしたの?」
満身創痍な俺達の前に紅白の巫女服をきた女性が現れた。
罹薄「色々あってとある連中に追いかけ回されてるんですが...貴方は誰ですか?」
霊夢「私は博麗霊夢。博麗神社で巫女をしているわ。良ければ貴方達に何があったか教えてくれる?」
罹薄「話を聞いてこの村に告げ口したり、連中に手を貸そうとしないと誓うなら力になってほしい。」
朱雀「兄上、私達の話は普通に考えたら敵対される可能性が高いです!逃げましょう!」
朱雀の態度を見て、霊夢はかなり大きな厄介事に絡まれていると悟った。
霊夢「それは話の内容にもなるわね。貴方達が害をなす存在ではないなら私が敵対することはないわ。」
罹薄はどうするか熟考していると、霊夢が口を開いた。
霊夢「でも、そこの女の子の態度で貴方達が被害者という可能性が高いと見てるわ。だから、話してくれるとありがたいわ。」
罹薄「分かった話そう。ただこんな町の中で話す内容ではない。どこか場所を変えて...」
霊夢「なら、私の神社で話ましょう。人も参拝に来ないしね。」
そう霊夢が苦笑いしないがら出した提案を受け入れ、俺達は博麗神社へ向かった。
俺達は霊夢と人通りが少ない道を通り、人にあまり見られることなく博麗神社に到着する事が出来た。
霊夢「所々人に見られてはしまったけど...まあ大丈夫でしょ!」
朱雀「ここなら人が来る可能性も少ないんですよね?なら大丈夫だと思います。」
霊夢「じゃあ早速何が起きたか話してちょうだい。」
罹薄「分かった。実は...」
俺は自分の儀式が終わり、朱雀の儀式が始まるまでを説明した。
罹薄「んで、朱雀の儀式が始まったんだが...最初は金色の魔方陣が描かれてたんだが、一瞬にして黒色の魔方陣に変わったんだ。」
罹薄が全ての事情を説明すると霊夢は険しい顔になり、朱雀は目尻に涙を浮かべていた。
罹薄「...信じてくれるか?」
そう罹薄が問いかけると、霊夢は笑顔を向けてくれた。
霊夢「もちろん信じてるわよ。確かに朱雀ちゃんの呪いからは聖呪の上に無理やり害呪を上書きしてるみたいな力を感じるわ。」
朱雀「私って本当は聖呪だったんですか!!?」
霊夢「儀式で描かれる魔方陣の色には意味があるの。金色は聖、黒色は害、白色が無。となっているの。」
魔方陣の真実を聞いて朱雀の表情が悲しみから怒りに変わった。
朱雀「どこぞの知らない奴のせいで私や兄上が村から追放され、呪滅壊の人達に追われているなんて...許せない!」
霊夢「そこで私の提案なんだけど、私もその事件一枚噛ませてもらえないかしら?」
罹薄「それはありがたいが...いいのか?そこまでしてもらって。」
霊夢「もちろんよ、困ったらお互い様よ。それに私の仕事はそういう異変を解決するのが仕事だから気にしないで。」
朱雀「霊夢さんありがとうございます!一緒に異変に立ち向かいましょう!」
霊夢「それではまず朱雀ちゃんに能力を封じるお札を授けましょうか。」
朱雀「いいんですか!!?でも私の力って何かしらの力で封じられてるのでは?」
霊夢「何かしらの力なんていうあやふやな力に過信するわけにはいかないからね。念のためよ」
罹薄「何から何まですまないな。感謝の一言に尽きる。」
霊夢「もちろん罹薄にもお札を授けるわよ。ただし、罹薄の場合は朱雀ちゃんを守る為の力だから特訓が必要だけどね。」
罹薄「まじか!!?俺は一体何でお返しすれば...」
霊夢「いやいや、だから困ったらお互い様って言うじゃない。それに私が困ったら貴方達が私を助けてちょうだい。」
朱雀「もちろんです!困ったら是非とも私に声をかけて下さいね!」
霊夢「ありがとう朱雀ちゃん。では、早速朱雀ちゃんに封呪の札を授けましょう!【霊符 封呪護神】!!!」
そう霊夢がお札をかざすと当たりが白い光に包まれた。
霊夢「これで一先ずは朱雀ちゃんは大丈夫なはずよ」
朱雀「ありがとうございます!霊夢さん大好きです★」
霊夢「ありがとう!こんなに可愛い子に好きなんて言われたらやる気ましましよ!」
罹薄「ありがとう霊夢。いつか必ずお前の力になると約束するよ。」
霊夢「頼りにしてるわ罹薄。それじゃ罹薄!早速特訓するわよ」
罹薄「おう!俺は朱雀を守る力がすぐにでも欲しい。だから俺に戦い方を教えてくれ!」
俺は霊夢に戦いかたを教わるため、庭に移動した。
朱雀は俺の修行する姿を拝見したいということで縁側に座っている。
霊夢「罹薄、今の貴方に教えられる戦い方は霊力を使った戦闘スタイルよ。まあ、私と一緒ってことね。」
罹薄「俺に霊力なんて扱えるのか?」
霊夢「もちろん何にも無しじゃ扱えないわ。でも私は貴方に霊力を備える力と扱う力を授けられるわ。」
罹薄「本当か!!?なら俺にその力を...」
霊夢「私も早速!といきたいんだけど、この力は精神と比例してるの。光に染まれば貴方に大事な物を守る力を与えてくれる。逆に闇に飲まれれば...貴方の大事な物を喰らうでしょう。」
罹薄「大丈夫!朱雀が居れば闇に染まることはない!」
霊夢「それもそうね...」
(でも貴方は妹をもし失っても闇に飲まれずにいられるのかしら...不安だわ。)
霊夢「ではいくわよ❗霊符【想願授聖】!!!」
陰陽玉が体の芯に浸透していくような感覚を覚えた。その瞬間体の底から力が漲ってきたのだ。
罹薄「おお!おお!すげぇ!!力が溢れてくる!」
霊夢「それじゃあその力を体の外に出してボール状にするイメージをして」
罹薄「そんなん無茶な...」
そう思いつつ渋々やってみようとすると体が当たり前のようにボール状の弾幕を形成したのだ。
罹薄「え!!?体からまるで呼吸をするように弾幕が出せる!!?」
霊夢「あら結構素質があるみたいじゃない!その調子ならオリジナル技までそう遠くないはずよ!」
罹薄「おう!もっと修行して一人でも朱雀を守れるようになってみせる!」
一週間後...
一週間精一杯練習を続けた結果罹薄はオリジナル技を手に入れたのだった。
罹薄「霊夢!朱雀!見てくれ!出来たぞ技!!!」
霊夢「えっ!!?もうできたの?流石に早くない?」
朱雀「流石です!兄上!!」
罹薄「それが聞いて驚くなよ、何と二個できたんだ!といっても二つ目は一個目と同時にできた副産物みたいなものだけどな。」
霊夢「なら、私と一回手合わせお願いできるかしら?」
罹薄「いや、霊夢と戦ったら俺は死んじまうよ。」
霊夢「あら?貴方の朱雀ちゃんを守る覚悟はそんなものだったのかしら?」
罹薄「...いいぜ。ただし生死を分ける戦いは避けたいんだが..。」
霊夢「大丈夫よ!私は加減出来るし、私は貴方の攻撃で死ぬほど柔じゃないわ。」
少年少年移動中……
霊夢「それじゃあ始めるわよ。罹薄、貴方の力試させてもらうわ。」
罹薄「へいへい。お手柔らかに。」
霊夢「でわ行くわ!【霊符 夢想妙珠】」
罹薄「おっと!」
罹薄「【零符アブソリュート・ゼロ】」
霊夢「飛んで逃げるわ!…空を飛べない!!?」
霊夢「ああああああああああああああああああああ」
罹薄「霊夢、そんな無防備な状態でジャンプしても攻撃は避けられないぞ。」
霊夢「違うわよ。能力で飛ぼうとしたら飛べなかったのよ。」
罹薄「えええ!!?霊夢って空飛べたのか!??」
霊夢「特訓させるために黙っていたけど私の呪いは【空を飛ぶ程度の能力】なの。無機呪に値するわ。」
罹薄「なる程、だからあのタイミングで飛ぼうとしたのか。避けるために。」
霊夢「そうよ。けどなんかこう、力が入らないような感じに飲まれて…まあ、死ななかったし大丈夫よ!」
罹薄「まあ、何より霊夢が無事で良かったよ。これで霊夢に怪我なんてさせたら朱雀に説教されちまう。」
霊夢(でも変ね。こんな事一回も経験したことがないわ。なんか不気味ね。)
霊夢「でも罹薄、貴方の力は本物だわ。その調子で頑張りなさい。後もう一つの技は何だったの?」
罹薄「ああもう一つの技は追跡だよ。さっきの技の追撃弾を生み出した時と一緒に覚えたんだ。」
霊夢「追撃弾!!?さっきの技追撃機能まであるの!!?私の夢想封印と同じ力が…貴方の力はいずれ私を超えるかもね。」
罹薄「そんなに追撃弾ってすごいのか?」
霊夢「もちろんよ!追撃弾は私でもでも6ヶ月はかかったわよ。てか誰で追撃練習なんてしたのよ。」
罹薄「…神社に群がってたネズミ退治のとき。」
霊夢「ネズミで!!?人ですら難しいのにあんな小さな生物まで…結構恐ろしいぐらいに成長してるのね。」
罹薄「そうなのか!?なら朱雀を守る為にももっともっと力を手に入れなければ。」
霊夢「夢中になりすぎて体壊さないでよ〜。朱雀ちゃん怒っちゃうから。」
罹薄「もちろん二人に心配させない程度に練習するさ!」
霊夢(その力が暴走した時を考えると…いえ、考えたくもないわね。)
霊夢「では今日はこれで特訓終了。明日は私、村に用事があるから神社を出ないように!」
罹薄「出たくても外に出れね〜よ!たまには兄妹水入らずでゆっくりしますよ。」
朱雀「兄上〜!特訓おつかれ様です!明日はしっかり休憩して体を休めましょう!」
罹薄「おう!明日は久々にゆっくり出来そうだぜ。」
この三人はまだ知らない。明日、罹薄の実戦が始まる事など…
To be continue…