Episode・1
目が覚める。
周りを見る。
白いベッド。
綺麗な部屋。
自分を見る。
・ドレスでもネグリジェでも無い服
・少し茶色が混ざった、綺麗な黒髪
・白い、けれども健康的な肌
・大きめな胸
.......だれ???
幸い、私には王妃教育でたくさんの知識を得られたし、瞬時に物事を考える力も身につけた。
ふむ
これは所謂〔転生〕と言うやつではないだろか。
少し前の小説で流行ってたわ。
もしかして、妖精大王神やお母様が私にもう一度、幸せになるチャンスをお与えになって下さったのかしら?
「失礼しま〜す。 あっ!鳳城さん目が覚めたのね!今ご家族と先生を呼んでくるわね。」
入って来たのは、少しぽっちゃりした、優しそうな女の人。 初めて見る服に、真っ黒な髪。 この世界の人は黒い髪に黒い目が当たり前なのかしら??
『あの……』
「はい、なんでしょう?」
『ここ、どなたのお屋敷でしょうか? あなたは誰ですか? 私は……???』
「え? 鳳城さん、ここは病院よ?覚えてない?」
『病院? 王城の治療院ですか?』
「落ち着いて。 自分が誰だか、わかる?」
『分からないわ……』
「少し待っててね? 今すぐ先生を呼んでくるわ。 安心して大丈夫よ?」
そう言って女の人は出ていった。 私のことを鳳城さんって読んでたから、私の名前は〔ほうじょうさん〕なのかな??
短くてごめんなさい<(_ _٥)>