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岩崎義男は眠れない  作者: やほ
4/7

エピソード4

ボランティアから帰った岩崎は就寝することになる。岩崎は眠れるのか??

 家路に着き、手を洗い食事の準備をするため岩崎は台所へと向かった。両親はいるが岩崎は自分の食べる

ものは自分で作ると決めていた。まずレトルトの味噌汁をつくる。ポットからお湯を注ぎ完成した。

次にごはんを茶碗にうつし、小皿に納豆とキムチを混ぜて用意し食卓についた。

岩崎の夕食はそうやって出来たごはんと味噌汁、そして納豆とキムチといった質素なものだった。

岩崎は食べるものを大体決めていた。朝はバナナ。昼は味噌汁と魚。そして夜がこれだった。

岩崎という男は決してやせ型をしているわけではない。むしろ太っている。

なぜなら以前は暴飲暴食を繰り返していたからだ。だが、そんな岩崎が睡眠障害だと気付いてから

健康体になることが病気を治すことと知ってから食事には特に気を使うようになったのだった。

岩崎はもともと体重があるものだからか、この食生活に変えて体重も10日前から3キロ落ちていた。


食事を終えた岩崎は本を読みながら時間を過ごし、10時ころにお風呂を入れ始めた。

11時に入れるよう水を張り、湯沸かし器のタイマーをセットし終えると、また本を読みすすめる。

お風呂に入る時間になり30ほど湯船につかるとなかなかの汗が出ていた。

体をしっかり洗い終え、裸のまま歯をみがく。

大体にしてこの習慣も病気が発覚してから始めた習慣だった。

就寝すると決めた時間から、およそ1時間前に湯船につかることでリラックスして横になれるからだった。


それらが終わるといよいよ就寝する時間になった。岩崎にとってこの時間がなにより大事なものだった。

岩崎は眠れるだろうか、と少し不安になりそうなところを切り替えるようにストレッチをした。

5分ほどそれを続け、ふーっと息を吐き、ゆっくりとベッドに横になった。


まだ夏ということもあり少々熱いので扇風機を回す。

岩崎はだんだんと意識が遠のくのを感じた。今日は寝れそうだ、とはやる心を押し殺し

岩崎は力を可能なかぎり抜き身を委ねていった。


翌朝、岩崎は目を覚ます。まだ空が暗い。時計に目をやるとまだ5時だった。

それでも岩崎ははっきりと意識があるから二度寝はせずベッドを出ることにした。

いつものように歯を磨く。コーヒーを入れるか迷ったが睡眠の邪魔になると思いとどまった。

テレビをつけニュースで時事を確認する。これも日課だった。

その後、予定を確認するために携帯電話を手にしスケジュール帳を開く。


その日は午前はとくに予定が入っていなかったが午後にはまた食堂でボランティアをすることに

していたのだった。

岩崎は午後までのんびりしようと決めた。


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