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第8話 兄弟顔合わせです

はい、いろいろあってあっという間の一週間でした

そうです、今日は初めて私のお兄様たちにお会いする日ですよ


いや、お披露目会に居たらしいのですが、私はすぐに引っ込んでしまったので知らなかったんですよ


ちなみにクロエは連れていきます

私が独りでは行きたくないのです

あと、王族は早い内に専属の側近を決めるらしく、私はクロエがそうなりました

なのでクロエも挨拶を含めて行かなければならないんですけどね


側近は一人とは限りません

てか、一人の方が少ないらしいです



あ、兄弟ですがもちろん男装して行きますよ

髪はまだ短いので気にしませんが、伸びたら一括りにしようかと考えています


最近、鏡を見て思うのですが、私の容姿的に成長したらけっこうな美少女、もしくは美少年になれると思うんですよね

いつかモノクルでもかけようか迷いますね

たぶん似合うと思います


あ、ちなみにクロエは伸ばす気はないようです

楽らしいです


クロエは執事の仕事も素早く覚えたようであとは動きをきれいにするだけだとか

クロエはとても飲み込みが早いです

もちろん私も負けてはいませんよ

前世も記憶力は良かったんですけどなんか転生してからか瞬間記憶以上にすぐに何でも思い出せるんですよ

本とかの内容も1から全部言えますよ




で、会うのは王宮です

私は普段お母様と一緒に離れに住んでいます

いわゆる離宮、後宮っていうやつですかね

私とお母様とお母様のペットとクロエしか住んでませんけど


王宮には王と王妃と王妃の子が住んでいます







部屋には既にお兄様たちがいるんだとか

まぁ、お兄様たちって言っても一人は私より早く生まれただけの同い年なのでお兄様は一人ですけどね





私は王宮付きの侍女に案内されてお兄様たちのいる部屋に向かいました





部屋に入ると王子さまが二人おりました

あ、私の兄弟でした、それに私も王子でした


私が来たのに気づいたのか銀髪青目の美少年が話しかけて来ました


「はじめまして、俺はレオナルド・ナオ・アルヴェリア。第一王子だ」


続けて金髪に髪より薄い金色の目のこれまた美少年が話しかけて来ました

ですが、どことなく不機嫌そうですね

まぁ、私の知ったことではありせんが


「はじめまして、僕はローレン・ケル・アルヴェリア。第二王子です」


それを聞いた瞬間私はまるで雷に打たれたかのようにとあることを思い出しました


レオナルド、ローレンって前世でやってた、いややろうとしてた乙女ゲームの攻略者じゃん!

何で忘れてたんだよ!

たしかこのゲームはまだ発売されてなくて、でも気になって我慢できなくなった私がハッキングしてまで情報を探ったやつですね!そしてうっかり全攻略方法を見てしまったやつでした

何てことです!このゲームはたしかにやる前に私が死んでしまったけれども、乙女ゲームなのに悪役が令嬢ではなくて王子だったという珍しいゲームではありませんか!

・・・あれ?王子?私の名前ってジャック・シュリ・アルヴェリアだよね

これって悪役王子の名前じゃん!

たしか悪役は処刑、国外追放、戦争強制参加、奴隷落ち、実験体、攻略者に滅多刺し、という死亡エンドしかないやつじゃないですか!ちくしょう!話の流れは知ってるけど細かなキャラクターの設定は知らないんだよ!



ちなみにこの間僅か一秒である









たしかレオナルド兄様は私よりふたつ上だったか

転生者でもないのに大人びてますね

驚きです


あと、ローレン兄様は可愛いですね



「はじめまして、第三王子、ジャック・シュリ・アルヴェリアと申します」


「まぁ、兄弟なんだから気軽にレオン兄様って言っていいよ」


「僕は同い年なので呼び捨てで構いませんよ」


「私も呼び捨てで構いません」


やっぱりローレンは不機嫌そうですね

て、あれですか

乙女ゲーム設定でたしかローレンは出来すぎる兄のせいで兄に比べまくられるせいで人嫌いに何でしたっけ

なら、仕方ありませんね

ヒロインがなんとかするまではこのままということでしょう


「そう?じゃあ、ジャック、いきなりだけど質問いいかな?」


と、レオン兄様が楽しげに聞いてきました



「なんでしょう?」


「ジャックとジャックのお母様はどうして後宮に住んでるんだい?」


なぜそんなことを聞くのでしょう?


「それは後宮とは側室が住むところですし、人が少ないので気が楽なのですよ」


「・・・では挨拶もすんだので僕は帰ります」


ありゃ、帰るのか


?レオン兄様、とてもにこやかですね


「このまま行けば俺が次期国王となるだろう。ねぇ、ジャックは国王になりたいかい?」


これは試していますね


ですが、私はとくに何とも思っていないので正直に言ってしまいましょう


「私は全くなりたいとは思いません。ですのでレオン兄様には是非ともこのまま順調に国王を継いで貰いたいと思います。レオン兄様が無理でも絶対に私まで回さないでください。この事についてお母様は私の意見に公認どころか継ぐなと言われているので私が国王になる可能性は0ですね」


そう、ノンブレスで言い切りました


「ふふっ、そうかい。ジャックは継ぎたくないんだ。今時珍しいね!大概は皆国王になりたがるもんだよ」


「権力がある、国の頂点に立つ、これには様々な責任が伴います。ただでさえ、貴族でも責任が重いのにさらに重い国王何て好き好んで誰がなるのでしょうね。私は無理です。」


「そうだね。でもそれを分かってない人が多いんだよね。あ、そうだ俺の側近を紹介するよ」


そう言うと、扉がノックされ、レオン兄様と同じくらいの黒髪に紺色の瞳の子供が入ってきました


「はじめまして、私はレオナルド殿下の側近のアレク・フランディア、フランディア公爵家嫡男です。父は宰相を任されております」


わお!礼儀正しいね!

て、この子も攻略者じゃん!その役目にあった美少年だね



「では、私も紹介します」


「ジャック様の執事をしております。ラエルです」


うん、礼儀作法もバッチリ!お母様、流石です

ラエルも生活環境がいいのか前より綺麗になったね


「アレク様、私はジャック・シュリ・アルヴェリアと申します。よろしくお願いします」


「いえ、ジャック様は王族ですので様は要りません」


「そうですか。では私はアレクと呼びますので、アレクは私より年上ですので堅苦しいのは無用です」


「いいんじゃないかい?俺にだって人前でなければタメ口だろう?」


そう、レオン兄様が言うとアレクはため息をつきました


「ではそうします。では、このあとも用事があるので失礼します」


そう言ってアレクは退出しました


「ジャック様、私も失礼します」


「うん、いいよ。ありがとね」




クロエも出ていきました


「・・・レオン兄様は普段何をしておられるのですか?」

とりあえず気になったので聞いてみました


そう言うと、レオン兄様は少し考え込むと言いました


「そうだね。帝王学とか剣術とかあと学園に通う前にその辺の勉強とかだね」


うわ~、流石ですね


「それは凄いですね」


「まぁ、皆は大変とかいうけど俺は全然平気だから問題ないし、もうすぐ王の手伝い的な仕事もするからね」


「そういえば、王子も仕事ってあるんでしたね」


「あれ、知らなかった?」


「たいがい、側室生まれは少ないんですよね。第三王子ですし、する気もありませんけど」


「あ、そっか」




と、こんな感じで話は終わりました






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