第三話 毒を食べまして
はい、お久しぶりです
あれからこちらでは一年ちょっとくらいたちました
まぁ、二歳になりました
二歳になったのは昨日です
いや~、年取るのって早いね~
やだね~
あ、私喋れるようになりました!
やっぱり、別の世界なんですね~
容姿の色からありえないな~とか思ってたんですけど、喋ってる言語が聞いたこともないので覚えるのに苦労しました
えっ?話してる内容は理解してただろうって?
いや、それとこれとは別だよ別
あ、お母様が来ました
ん?なんか顔が緊張してますね
「今日のご飯よ」
あーん
パクっ
ハムハム
「どう?」
「ちょっとピリピリしてて美味しい!」
そう言うと、お母様はホッとしたように息をはいた
「このご飯にはね。致死毒が入ってるの」
えっ!?
「今まで食べてたものにも少量ずつだけど軽い毒が入ってたのよ」
知らなかった事実発覚!
「私はねとある民族の生き残りの子なの。その民族は毒にめちゃくちゃ強くって、毒なんかはピリピリしてて美味しいって感じになるの」
あぁ、あのピリピリ感は毒か
確かに効かなかった
「で、その民族の女には特殊な能力があるのよ。まぁ、そのかわり魔法の属性が無になっちゃうけどね」
なに!?魔法あるの!?
ファンタジーいただきました!
「まぁ、その特殊な能力が強いから無属性でも全然大丈夫なんだけどね。私はその血が薄いから能力は受け継がなかったけど、毒に効かない体質とかは受け継いだのよ。ちなみに能力を継いだかっていうか証拠はオッドアイよ!つまりソフィーは先祖返りなのよ!」
「なるほど!」
おぉ、いいね!
毒もおいしくいただけるなんて元日本人としては食の幅が広がってうれしい限りだよ!
てか、無属性のことって調べられてないんだね
この世界では無属性は身体強化だけみたい
よし、能力も魔力を使うみたいだから魔力を鍛えるか!
ありゃ?そういえばあの人の話が聞こえるのも能力か
さっきお母様が民族の能力は人によって異なるって言ってたしね
「あ、あと民族の女子のみの体質で動物や植物には好かれるわよ!わたしは特に動物がすごいわ!」
「お母様、それもある意味特殊な能力なのでは?」
「いや?能力は体質の強化系ではなく全く別のものよ?だから違うわ」