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よく知らないシンデレラ  作者: レンにゃ~
1/3

別れ

あるとても寒い冬の日の夜

赤子をタオルに包み、辛そうに歩いている母親がいました

赤子が泣くのを優しそうにあやしながら目的地に急ぎました

お腹がすき、手足がかじかみ、意識が朦朧としていく中、なんとか目的地につきました

そこは、幼馴染の家でした

かじかむ手に力をいれドアをノックしました

「こんな時間に誰だい?」

(よかった!いてくれた!)

母親は興奮しながら、

「私よ!お願い!開けて頂戴!」

そのドアがゆっくり開きながら

「あんたかい、なんだいそのカッコは、早く入りな」

母親は暖炉の近くに呼ばれ、温かいスープをもらい、少しづつ体があったまってきました

そして幼馴染から

「どうしたんだい?そんなに慌てて…赤ちゃんもこんなに痩せちゃって、ちゃんと食べさせてるのかい?」

そう言われると母親は肩から力が抜け

「もうそんなお金が残ってないの…今日はお願いがあってきたの」

「いくらあんたでもお金はかせないよ」

「お金はいらない…お願い…この子を引き取って欲しいの…」

そういうと赤子を置き、まっすぐ幼馴染を見つめました

「なにいってんだい!あんた達の…ってそうか旦那はこの前の…」

「…もう稼ぎがないのよ…私一人ならなんとかする…だけどこの子の分もってなると…」

母親は力が抜け、赤子をさみしそうな目で見つめていました

「はぁ…事情が事情だからね……わかったよ…その子はうちで引き取るよ」

「ありがとう!!」

「そのかわり、今後この子とあっても母親だって言っちゃダメだよ!この子が辛い思いをするからね!」

母親は涙を流しながし、最後の別れとなるであろう我が子をしっかりと抱きしめながら

「えぇ…わかったわ…この子のことをお願いします」

そういうと今度は一人で来た道を戻っていきました…

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