表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/288

旅の道中⑦

 




しばらくルルーゼちゃんとお話していたら解体が終わったのかクロスが持ってくる、それを私の鞄にきちんと入れた。

今回は長旅だから魔物ともたくさん戦うかもしれないから私の鞄に入れて、帰ってからクロスが冒険者ギルドか商業ギルドに売ることになってるし、売った後は私は基本的に戦わないからアルフとクロスで分けて貰うように言ってる。


私は今のお店で十分楽しんでるからお金は使わないし、アルフがもし学園に通いたいのならと思って貯金もしてる。

特待生になれればお金はかからないみたいだけど貯金はしていた方がいいからね。






「こっちは終わったから行けるぞ」



「わかったよ。 ルルーゼちゃん、お兄ちゃん捜しに行こうか」





解体した後は血の臭いがするのですぐに移動した方がいいみたい。

血の臭いに釣られて他の魔物が来るらしいからね。

私も足手まといなのに今はルルーゼちゃんが居るから余計に魔物と出会すわけにはいかないし。


手当てはしたけどルルーゼちゃんは体に怪我もしているので私が抱き上げて移動することになった。

どれぐらい歩くのかわからないのでルルーゼちゃんに歩いて貰うわけにはいかないし、クロスもアルフも戦闘要員だから手を塞いじゃ駄目。

消去法だけど、私しかいないからね。





「……うん」



「この辺りには気配はないから森の中に入るぞ」





ルルーゼちゃんが出て来たのは森の中からだからはぐれたのは森の中しかないからね。

危険みたいだけど仕方ない。


クロスが戦闘を歩き、殿はアルフが歩く。

クロスについて森の中にへと入って行く。










森の外はまだ昼間なので明るいけど森に入ると一気に薄暗く感じる。

木が高いせいか太陽の位置さえもわからないけど、クロスは辺りを探りながら奥へ進んで行く。


方向感覚狂いそうだけど……クロスは平気なのかな?

私一人だったら絶対迷子になってる。


アルフやクロスが辺りを気にしてくれてるので安全なのはわかるけど、どうしてもキョロキョロしてしまう。

たまにカサカサと葉が擦れる音が聞こえるけどクロスが警戒態勢に入ってないから風や小動物なのかな。

……あんな熊がいる森に小動物が居るかどうかはわからないけどね。

魔物に草食が居るかもわからないけど、多分いるでしょ。

でなきゃ、食物連鎖が上手く成り立たないだろうし。





「……向こうから血の臭いがするな。 それと、誰か戦っている様だ」





クロスが少し立ち止まり警戒をしてる。

血の臭いや音なんて私には全くわからないけど、クロスにはわかるの?

こっちの人間の嗅覚や聴覚が良いのか、それともクロスの感覚が鋭いのか。


どちらにしても、誰か居るなら行くしかないね。



クロスは警戒しながらも戦闘音がする方に向かってる。

私はルルーゼちゃんを守るようにしっかり抱え直せばクロスの後をついて行く。





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ