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旅の道中

 





街からはすんなりと出ることが出来た。

王国の敵国である帝国に行くからってちょっと緊張してたかも。


街道を三人で歩きながらアルドラに向かって歩く。

王都であるレクイアフォースからアルドラまでに村は細々とあるみたいだけど、今回はあまり村に寄らない事になってる。


村によっては閉鎖的な所もあるみたいだし、もし何かトラブルにでも巻き込まれたら帝国に向かうのも遅くなってしまうからね。



申し訳ないけどトラブルがあっても私には解決出来る力はない。






「意外とアヤミも体力あるみたいだな」



「まあ、クロスに比べたら全然ないけどね」






見た目的に運動出来なさそうに見られるのは流石にわかるよ。

日本の時はすぐ息が切れるし、走るのも苦手だったからね。


今は二時間くらい歩いてるけどまだ歩けそう。






「もう少ししたら街道から外れて休むか」



「クロスの方が旅慣れてるだろうし、任せるよ」



「アヤミも旅初めてだからな。 初日は無理しない様にしよう」





……確かにまだ歩けそうな感じはするけどあまり無理しすぎたら筋肉痛になりそうな気がする。

ちょっとちょっと休ませてもらって行った方がいいのかな。





「ありがとう」



「もう少し先に僕たちがいつも休憩する大きな木があるの」





にこにこと笑顔を浮かべながらアルフが言う。

アルフの修行は全部クロスに任せてるけど、日暮れには帰ってくるから旅するのは初めてよね。






「アルフはどんな事教わってるの?」



「えっとね、魔法とか、剣の使い方とか他にも色々教わったよ」



「頑張ってるのね」





私は結局魔法を教えてもらう機会なかったし、この旅が終わった時にでもちょっとだけ教えて貰おうかな。

……まあ、私は魔力はあっても魔法の才能はないみたいだからね。


でも、ずっと銃を使ってるわけにはいかない。

あれはここの世界にはないし、ヤバい人達に狙われても嫌だし。





「あそこで少し休憩するか」





先ほどアルフが言ってた大きな街道より少し外れた所に木がぽつんとある。


え、この木なに?


大人三人が手を広げて漸く届くくらいの幹なんだけど、大きすぎ。





「大きくない? 何でこんな大きな木がぽつんとあるの?」





木の下に辿り着いたけど本当に大きい。

森を伐採して街道作ったのかもしれないけどこれだけ残して伐採するのもおかしいでしょ。





「俺もよくは知らないがこの木は何かに守られてるのか切れないらしい。 燃やそうとしても燃えず、傷付けようとするとそいつに不幸があるらしい」






異世界ってそんな不思議な木があるわけ?






「この木だけって変な話……」






よくわからないけど……気にしなくていいかな。

凄い不思議な木とは思うんだけど、街道外れにあるぐらいなら皆の休憩場所になるくらいでしょ。


クロスが気にしてないならトレントだっけ?

そんな木の魔物ってわけでもないだろうし、危なくないならいいね。





 

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